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US lawsuit extends thalidomide's reach
8 November 2011
http://www.nature.com/news/2011/111108/full/479161a.html
歴史的悲劇の新展開として、13人のサリドマイドサバイバーと主張するアメリカ人がサリドマイドの製造・販売を行った4つの企業を訴えた。彼らはサリドマイドがこれまで考えられていたより多くのアメリカ人に影響してより広範な奇形を誘発したと主張している。そして企業はそれを隠してきたと主張する。
サリドマイドの影響が初めて報告されたのは50年前の今月のドイツの新聞である。ヨーロッパではサリドマイドによる新生児の奇形が数千例報告されているが、アメリカではFDAが認可しなかったために数は少なく、ほとんどの症例は海外から入手したサリドマイドによるものであると考えられている。
この裁判ではサリドマイドのサンプルを渡された米国の医師が1956-57年に妊婦を含む約875人を対象に臨床試験を行い、その参加者のうちの一人から奇形の赤ちゃんが生まれたと主張している。原告の主張する奇形は、サリドマイドでおこることが知られている両側のアザラシ肢症ではなく片側のみに限定されている。