食品安全情報blog過去記事

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卵はあなたの目を覚ます?事実はごちゃ混ぜ

Eggs wake you up? The facts are scrambled
Friday November 18 2011
http://www.nhs.uk/news/2011/11November/Pages/egg-wakefulness-claim-facts-scrambled.aspx
卵に含まれるタンパク質が「目を覚まし警戒するのに役立つ」とDaily Mailが報じ、1960年代の宣伝スローガン「卵を食べて働こう」は良い助言だったと付け加えている。新聞は白身に含まれるタンパク質が脳細胞を活性化し私たちが目を覚まし続けることやカロリーの消費やオレキシンの放出を刺激することを新しい研究が示唆しているという。卵は良いタンパク源で、この研究はタンパク質を構成するアミノ酸の脳細胞への影響を調べたものである。これまでの研究では糖類はこれらの細胞の活動を低くすることが示されていた。研究者らはアミノ酸混合物がこれらの細胞に与える糖の影響を減らすことや細胞を活性化することを発見した。
これはマウスの脳にある特定の細胞への、卵白に含まれるのと同様のアミノ酸の影響を調べた動物実験で、これらの脳細胞は覚醒状態に影響する。この種の動物実験は人目を引く見出しになって報道されるが、マウスの結果を直接ヒトに当てはめることはできない。従って卵やその他のアミノ酸の多い食品を食べれば眠くなく目が覚めていられると結論することはできない。しかし卵は良い栄養源である。