食品安全情報blog過去記事

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健康統計:医療は改善しているが費用削減のためには慢性疾患のより良い予防や管理が必要

Health: medical care improving but better prevention and management of chronic diseases needed to cut costs, says OECD
23/11/2011
http://www.oecd.org/document/3/0,3746,en_21571361_44315115_49048899_1_1_1_1,00.html
新しい報告書Health at a Glance 2011が発表された。
スロバキア共和国と米国と韓国の喘息による入院と、オーストリアハンガリーと韓国のコントロールされていない糖尿病による入院が平均より相当多い
肥満による医療費増加が問題(米国で肥満率34%、ただし韓国と日本は4%以下)

KEY FINDINGS: JAPAN
http://www.oecd.org/dataoecd/12/61/49084283.pdf
・日本の乳がん、子宮頸がん、直腸結腸がんの生存率はOECD加盟国の中でも最高水準。スクリーニング率が低く国によるスクリーニング計画がないにも関わらず。
脳卒中後の病院での死亡率は低いが心臓発作後の死亡率は高い。
・医療費はGDPの8.5%でOECD平均の9.6%より低い。一人あたりの医療費もOECD平均より少ない。
・医療費は主に公的資金であり、81%が公費でOECD平均の72%より多い。

http://www.oecd.org/dataoecd/6/28/49105858.pdf
・日本は寿命は今のところ長いけれど1960年から2009年の伸び率では韓国・トルコ・チリ・メキシコ・ポルトガルなどに負けている
・虚血性心疾患による死亡率は韓国と日本はとても少なく(男性38女性17)、米国(129と68)、ロシア(524と269)と桁違い。しかし脳卒中OECD平均程度(30と53)。
・がんは男性が足を引っ張っている。欧米人に多い乳がん前立腺がんが日本と韓国は少ないことを考えると男性の喫煙がまさしく「がん」。
・交通事故は少ない
・自殺多い。特に多くの国が減らしているのに。韓国はさらにひどく増加中。
・乳児死亡率は少ないのだけれど低出生体重児が多くかつ増加中。
・自分のことを健康だと思っている人が最低レベル。
(見てるといろいろ考えさせられる。日本と韓国は欧米とは違う。文化なのか人種なのか風土なのか。)