食品安全情報blog過去記事

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クマリン血液凝固抑制剤を使用している患者にとってのグルコサミンの安全性についての声明

Statement on the safety of glucosamine for patients receiving coumarin anticoagulants
EFSA Journal 2011;9(12):2473 [8 pp.].
08 December 2011
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2473.htm
クマリン血液凝固抑制剤、特にワルファリン、を使用している患者でグルコサミン摂取によりINRが増加した(血液凝固時間が長くなった)という症例報告が40以上集められた。ほとんどの場合INRの増加は無症状であるが一部に各種臓器での出血が認められ、1例が植物状態になっている。多くの場合グルコサミンを止めるとINRが正常化することからグルコサミンとクマリン血液凝固抑制剤の相互作用に関するエビデンスは強くなった。メカニズムについて結論するには情報が不足している。またリスクのある量を設定するための用量相関性についてもデータは不十分である。
グルコサミンとクマリン血液凝固抑制剤が相互作用し一部の人でIRの増加と出血リスクがあるという根拠はある。リスクがある量については確認できなかった。
(有効性の根拠はなくてリスクがあるという根拠があるなら選択肢としては使わない、になるはずだけど)