食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

食用色素

ファクトシート
Food colours
Last updated December 2011
http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/factsheets/factsheets2011/foodcolours.cfm
食用色素には天然または合成品がある
全ての食品添加物同様、色素も使用される前にFSANZにより安全性評価をうけなければならない。これにより一生に渡って色素を含む食品を大量に食べても誰も安全でない量にはならないような基準値を設定する。現在認可されている食用色素は数十年に渡って安全に使用されていて、FSANZは全ての新しい根拠をレビューしている。
食物不耐
一部の人は天然または合成添加物に反応することがある。発疹や腸過敏症状、頭痛、子どもの行動変化などが報告されている。
もしあなたの子どもに不耐があると考えられるなら医師や公的資格のある栄養士に相談するように。もし添加物を避けたいなら、食品や飲料には表示義務があるのでわかる。
サウサンプトン研究
2007年にサウサンプトン大学の研究者らが合成色素の子どもの行動への影響の可能性について調査した。世界中の他の食品安全機関同様、FSANZはこの研究を吟味しこれら色素の基準値を引き下げる根拠は見つからなかった。EFSAは2009年11月に6つの色素について、2010年にさらに7つの色素について意見を発表した。EFSAは現在入手できる根拠からはサウサンプトン研究に含まれるものを含む色素の暴露と行動への影響に因果関係は見られないと結論した。しかしながらEUは一部の色素に警告表示を求めた。
2011年3月に米国FDAは食用色素と多動についての科学的データをレビューし、サウサンプトン研究を含む現在のデータから関連があるとは言えないとした。
我々はどれだけの量の色素を摂っているか?
2006年にFSANZは添加された色素について調査を行った。その結果オーストラリアの業者の使用量は英国の研究で使われた量より少ないことがわかった。たとえば、英国研究ではお菓子のタートラジンを67 mg/kgと推定しているが、お菓子の平均使用量は10 mg/kgだった。
ほとんどの食用色素はケーキやマフィン、ペストリー、ソフトドリンク、アイスクリーム、乳飲料、お菓子など主食ではないものに使われている。オーストラリアの子どもたちの食事暴露評価では、6-12才の子どものタートラジン摂取量は英国研究の8-9才で使われた量の14%で、サンセットイエローは2つのミックスでの21%と8%だった。

FDAのサイト
2011 Food Advisory Committee Meeting Materials
http://www.fda.gov/AdvisoryCommittees/CommitteesMeetingMaterials/FoodAdvisoryCommittee/ucm149740.htm