食品安全情報blog過去記事

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食品の重金属の実態調査及び危害評価結果 

汚染物質課 2011.12.22
http://kfda.korea.kr/gonews/branch.do?act=detailView&dataId=155803698§ionId=p_sec_1&type=news&flComment=1&flReply=0
国内食品による重金属曝露、先進国より低い!
韓国の国民が食品から重金属に曝露される量はアメリカ、日本など主要先進国より低い水準だった。
食品医薬品安全庁は 2000 ~2009年に国内•外重金属実態調査現況及びリスク評価などを実施した結果を発表した。
環境汚染によって食品に不可避に存在する重金属の人体曝露量(摂取量)を最小化するためには食品別重金属含有量を把握してそのリスクを評価することが非常に重要である。
調査方法は 2000年以降主に遂行された重金属研究事業を総合して米、白菜、牛肉など総 204食品品目について鉛 18,511件、カドミウム 17,635件、水銀 17,976件、ヒ素 17,880件の重金属含量を測定した。また韓国民の食品を介した重金属曝露量は国民健康栄養調査(2008年、国民 8,631人対象) 結果をもとに算出した。
食品別に鉛、カドミウム、水銀及びヒ素含量など汚染度の調査及び内外食品からの重金属曝露量を比べた結果は以下のようである。

食品中鉛
食品からの鉛摂取量は 19.2μg/dayで、PTWIの9.8%水準であった。
韓国民の食品からの鉛摂取量は穀類、野菜類など農産物が全体の 46%を占め、キムチ及び漬け物類も 19.7%だった。 また韓国国民の 1日鉛摂取量(19.2μg/day)はニュージーランド(10.5μg/day)よりは高かったがイギリス(27.0μg/day), フランス(57.0μg/day), ドイツ(47.0μg/day) などよりは低かった。

食品中カドミウム
食品からのカドミウム摂取量は 10.4μg/dayでPTMIの 22.7%だった。
韓国民の食品からのカドミウム摂取量は穀類が全体の 29.9%を占め、貝類と頭足類はそれぞれ 12.4%、6.3%だった。 また韓国民の 1日カドミウム摂取量(10.4μg/day)は日本(21.9μg/day)、 アメリカ(11.6μg/day) などより低い水準だった。

食品中水銀
食品からの水銀攝取量は 4.3μg/dayでPTWIの13.6%だった。
韓国民の食品からの水銀摂取量は魚類が全体の 63.9%を占め、穀類も 16.7%だった。また韓国民の 1日水銀摂取量(4.3μg/day)はアメリカ(2.6μg/day)、 イギリス(3.0μg/day)よりは高かったが日本(8.0μg/day)、 フランス(8.5μg/day), ドイツ(9.9μg/day) などよりは低い

食品中総ヒ素
食品からの総ヒ素摂取量は 168.3μg/dayでPTWIの6.1%だった。
韓国民の食品からのヒ素摂取量は魚類、海藻が全体の 35.2%、20.0%を占めたが, 魚類などに存在するヒ素は大部分が毒性が低い有機ヒ素である。また韓国民の 1日総ヒ素摂取量(168.3μg/day)はアメリカ(95.5μg/day)、イギリス(64.0μg/day), ドイツ(37.0μg/day) などよりは高かったが日本(184.4μg/day)よりは低い。
食品医薬品安全庁は来年から 「有害汚染物質安全管理総合計画」により有害汚染物質の汚染度及び人体曝露量を評価して包括的に管理し、2012年以降食品中重金属など有害汚染物質の摂取量及び食品別汚染度を再評価して先進国水準の食品中重金属安全管理をする予定である。
また食品医薬品安全庁は消費者の理解を助けて漠然たる不安感を解消するための「食品中重金属 - 食品の重金属安全でしょうか?」パンフレットを発刊•配布すると発表した。
詳しいパンフレット内容は食品汚染物質ポータルサイト (http://www.food nara.go.kr/pollution)から確認することができる
(日本の数値とされているのは農水のリスクプロファイルシートのようだ)