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“お酒”を飲む習慣は減らし、賢く飲もう

酒類安全管理課 2011.12.14
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=2&seq=16616&cmd=v
酒類消費・摂取実態調査結果
韓国国民10人中 4人は一週間に一回以上WHOの適正摂取勧奨量より多く飲むことがわかった
※ WHO適正摂取勧奨量(アルコール摂取量) : 男 40g(焼酎で 5杯), 女 20g(酎で 2.5杯)
※ 調査期間中で最近 1週間以内飲酒経験基準
食品医薬品安全庁は全国16市等に居住する満15歳以上男女 1,000人を対象に酒類摂取量及び実態調査を行った。
この調査は去る 11月 1日から 17日まで調査員訪問による対面面接方式で行われた。主要アンケート内容は酒類摂取量やハイリスク飲酒の実態、酒類摂取習慣などである。
酒類摂取量
調査対象者中626人が最近 1週間以内にお酒を飲んだことがあり、このうち 412人(男 252人, 女 160人)が WHOの適正勧奨摂取量より多く飲んでいた。
年間の1日平均アルコール摂取量は 16.9g(男 26.9g, 女 6.0g)で WHO 適正摂取勧奨量以内だった。年間 1〜5 種類のお酒を飲んだ人が 81.1%で一番多く、 1人当り年間平均 3.9種類のお酒をむ。

ハイリスク飲酒実態
一回の酒席で焼酎を 8杯以上(女は 5杯以上) 飲むハイリスク飲酒については、一週間に一回以上が26.5%, 二回以上は 17.3%(男 26.7%, 女 7.7%)だった。
※ ハイリスク飲酒(WHO) : 1日男アルコール 60g(焼酎8杯) 以上, 女 40g(焼酎5杯) 以上。 ハイリスク飲酒の際に飲んだ酒は一般的な酒類消費パターンとは違い焼酎が 66.3%で一番多く、ビール(20.8%)>葡萄酒(2.9%)>濁酒(2.6%)の順だった。
※ 主要酒類の最近飲酒経験率(重複回答) : ビール(92.9%)〉焼酎(87.2%)〉濁酒(52.5%)〉トックリイチゴ酒(26.8%)〉ウイスキー(25.6%)〉葡萄酒(25.4%) など
最近一週間以内飲酒経験者 626人の摂取量を分析した結果, 男は低危険群 36%, 中間危険群 32%, 高危険群 22%,極めてハイリスク群10%, 女は低危険群 31%, 中間危険群 44%, 高危険群 16%, 極めてハイリスク群 9%だった.<参照 1 参照>
酒類種類別摂取量
1週間以内に一杯でもお酒を飲んだ経験のある人は 92.9%であり, 全くお酒を飲まない人は 7.1%だった。
最近 1週間で一番多く飲んだ酒はビール(92.9%)と焼酒(87.2%)で, その他濁酒(52.5%), トックリイチゴ酒(26.8%), ウイスキー(25.6%), 葡萄酒(25.4%), 梅酒(21.0%), 清酒(15.0%), 薬酒(14.9%)、シャンパン(10.5%) などの順序だった。
ビールを飲んだ頻度は月 2~3回が 20.6%で一番高く 週 1回(20.0%), 月 1回(19.6%) の順序であり, 1回平均摂取量は 4.8カップ(200ml 基準)だった。
焼酎の場合も月 2~3回が 17.4%, 月 1回 17.0%, 週 1回 16.5%の順序であり, 1回平均摂取量は 6.4杯(50ml 基準)だった。
焼酎の 1回平均摂取量をアルコール摂取量で換算するとビール(4.8カップ)はアルコール 34.6g, 焼酒(6.4杯)は 51.2gで、焼酎の方がアルコール摂取量が多かった。
男の場合ビールや焼酎を週 1回(各 24.6%, 21.6%) 以上飲む割合が高く、 女の場合ビールは月 2~3回(23.4%), 焼酒は月 1回(23.9%) 頻度で飲む人が多い。
調査対象者のうち過去1年以内に一回以上爆弾酒を飲んだ人は 314人であり, これらの中で 94.6%(297人)が焼酎+ビール、22.6%がウイスキー+ビールをそれぞれ 1回平均 4.1杯, 4.6杯飲んだ。
※ アルコール含量(200ml 基準) : 焼酎+ビール1杯(13.4g), ウイスキー+ビール 1杯(15.7g), 一般的に爆弾酒は吸収が早くて早く酔うとされているが、 爆弾酒のアルコール含量が高いために早く酔う

酒類摂取習慣
調査対象者のうち飲酒時自分が何杯飲んだのか分かっているという人は 602人(60.2%)、望まない酒は拒否するという人は 487人(48.7%)、低い度数の酒類を好むという人は 468人(46.8%) だった。
また調査対象者のうち飲酒の前に水などを取るという人は 168人(16.8%)、食事とともに酒飲みするという人は 179人(17.9%)、 飲む量をあらかじめ決めるという人は 326人(32.6%) などで一般的な飲酒の要領の実践は充分でないことがわかった。
食品医薬品安全庁は私たちの国民はお酒を一回にたくさん飲む一方、健康のために飲酒量を減らすための習慣はよく守っていないことがわかったとしている。酒席が多くなる年末年始を迎えて、度が外れた飲酒を慎しみ、一気に飲むよりゆっくり分けて飲み水や食べ物と一緒に飲むなど健全な飲酒習慣を実践することが必要である。