食品安全情報blog過去記事

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2011年11月1日の会合の議事録案

Committee on Toxicity of Chemicals in Food, Consumer Products and the Environment
Minutes of the meeting held on Tuesday, 1st November 2011
http://cot.food.gov.uk/pdfs/cotdraftmins1nov2011.pdf
・リスク評価にトキシコゲノミクスのデータを使うことについて−2012年2月の会合でさらに検討
・職業周辺での農薬曝露とがん以外の健康影響についての疫学文献の系統的レビューについての声明案−Webに掲載

・植物エストロゲン研究についての声明案−次回検討
・農薬や類似物質の混合物についての研究−声明準備
デンマーク環境保護庁(EPA)によるフタル酸の規制強化を提案している報告書について。
デンマークEPAのDEHP、DIBP、 BBPの参照用量については合意するが安全係数300は過剰に保守的でEFSAのAFCパネルによるTDIのほうが適切であろう。さらに各暴露源からの曝露を最大限に受けたであろう特定の日をもとに暴露量を推定するのは過剰に保守的であろう。FSAのTDSでは相当低い暴露量だった。
・EFSAの統計学的有意差と生物学的妥当性についての意見について
新しく研究をする際には統計学的計画と適切なモデル選択が重要であるが、提出されたデータを評価する場合にはしばしば不可能である。EFSAは一部データは再解析をしている。
これまでデータの生物学的妥当性については十分議論されてこなかった。毒性試験の多くのエンドポイントで先験的な根拠がないことを考慮しないと試験の有意差が間違って解釈される。自然の変動の範囲内であるような一部の変化については特に、生物学的に妥当な影響の程度を定義するのは困難である。集団レベルでの規制決定には信頼区間が重要な意味を持つ。相対リスクを推定する場合には信頼区間が広いということは必ずしも情報がないことを意味しない。統計学的有意差についてはあまり強調すべきではなく、信頼区間を伴った推定により重点を置くべきである。EFSAに合意。

  • COT statement on para-occupational exposure to pesticides and health outcomes other than cancer

http://cot.food.gov.uk/cotstatements/cotstatementsyrs/cotstatements2011/cot201105
現時点ではバイスタンダーより職業曝露されている女性での流産についての研究の方がベターであろう

  • COT summary statement on restriction report: Proposal for a restriction Bis(2-ethylhexyl)phthalate (DEHP), Benzyl butyl phthalate (BBP), Dibutyl phthalate (DBP) and Diisobutyl phthalate (DiBP)

http://cot.food.gov.uk/cotstatements/cotstatementsyrs/cotstatements2011/cot201106