食品安全情報blog過去記事

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リスクに基づいて決めよう

Let's make a risk-based resolution
Andrew Wadge
04 January 2012
http://blogs.food.gov.uk/science/entry/let_s_make_a_risk
昨年気がついた最も困惑させられて心配なことは、ドイツでの二つの事件についての反応である。最初の事件は誰も被害を被らなかったがたくさんの農場が閉鎖された動物飼料のダイオキシン汚染、そして50人以上が死亡し4000人以上が被害にあい、2000例の腎疾患を誘発したスプラウトの種子に関連した大腸菌アウトブレイクである。
奇妙なのは一方は誰も健康被害がなく、一方は最悪の食中毒アウトブレイクであるが、一般の人々や圧力団体はダイオキシン事件の方により注目したのである。
EUで毎年900万人が病気になっているのに注目されない問題にカンピロバクターがある。GMでもダイオキシンでもビスフェノールAでもない。
ここで重要な問題なのは歪んだリスク認知が政策に影響するということである。経済的に厳しいこの時期に食の安全を確保するには、大きな声で叫ぶヒトの意見ではなく科学にもとづいて最も大きな公衆衛生上の問題に集中すべきである。
活動家達よ。カンピロバクターは重要な問題である。だからこれについて叫んで欲しい。もしGM食品が毎年数百万人を病気にしているのならもう少し大騒ぎしても良いけれど。
2012年は事実と真実をもとにしよう。
新年おめでとう。