食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • 学校でのジャンクフードが子どもの太る原因ではないことを示唆する

Study suggests junk food in schools doesn't cause weight gain among children
17-Jan-2012
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-01/asa-ssj011312.php
Sociology of Educationの1月号に発表された論文によれば、1970年代から2000年代後半にかけて米国の子どもの肥満率は3倍になったが、少なくともこれに学校で購入できるキャンディやソーダやその他のジャンクフードは関係ない。ジャンクフードが買える学校と買えない場合と肥満率の増減に関連がない。子どもの食環境のなかで学校が占める割合は大きくない。
(学校は要求しやすいだけなんじゃ)

  • 心血管系疾患を減らすのは赤ワインのアルコールなのかポリフェノールなのか?

Is it the alcohol or polyphenols in red wine that decreases cardiovascular disease?
17-Jan-2012
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-01/bumc-iit011712.php
American Journal of Clinical Nutritionに発表された心血管系疾患リスクの高いスペイン人67人での、ジンと赤ワインをアルコールにして1日30g相当またはアルコールを除いた赤ワインに相当するフェノール化合物を飲んでもらった研究。結果としてアルコールとフェノール化合物の両方が関与することが示唆された。

  • ニセの質の悪い抗マラリア薬がアフリカの危機を脅かしている、と専門家が警告

Counterfeit and substandard anti-malaria drugs threaten crisis in Africa, experts warn
17-Jan-2012
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-01/wt-cas011712.php
Malaria Journalにおいてニセ物の抗マラリア薬によりアフリカのマラリアコントロールの希望が破壊されることを警告。2002年から2010年の間にアフリカの11か国で集めた抗マラリア薬を調べたところニセ物や質の悪いものが急増していた。効果のない成分の含まれているものやアルテミシニンを少しだけ含むものなど様々である。一部の錠剤から発見された花粉から、ニセ薬の由来が東アジアであることが示唆される。

  • 米国の肥満率は高く近年あまり変化していない

Prevalence of obesity in US still high, with little change in recent years
17-Jan-2012
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-01/jaaj-poo011212.php
JAMAに発表された論文によれば2009-2010年の米国の肥満率に有意な変化はなく成人の3人に1人、子どもの6人に1人は肥満である。
Prevalence of Obesity and Trends in the Distribution of Body Mass Index Among US Adults, 1999-2010
http://jama.ama-assn.org/content/early/2012/01/11/jama.2012.39.full
Prevalence of Obesity and Trends in Body Mass Index Among US Children and Adolescents, 1999-2010
http://jama.ama-assn.org/content/early/2012/01/11/jama.2012.40.full
(いろいろ対策しているにもかかわらず効果がないと見るべきなのか、対策したから増えなくなったと見るべきなのか)