食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

オレンジジュースのカルベンダジム

ファクトシート
Carbendazim in orange juice
January 2012
http://www.foodstandards.gov.au/scienceandeducation/factsheets/factsheets2011/carbendaziminorangej5414.cfm
カルベンダジムは多くの国で真菌による病気をコントロールするために使われている。米国FDAがブラジルから輸入したオレンジジュースに微量のカルベンダジムを検出して懸念が生じている。米国で検出された量は国際的に認められているオレンジのカルベンダジム許容量より少なく、米国の安全量よりも少ない。
オーストラリア農薬動物用医薬品局APVMAはカルベンダジムの認可についてレビューを行ってきた。このレビューの結果、オーストラリアで販売されるオレンジやオレンジジュースに、認可期限が切れる2012年の第一四半期以降カルベンダジムが残留することは認められないことになる。FSANZは農業漁業林業省と輸入食品が新しい基準に合致するよう連絡調整している。該当商品については通関の際にモニタリングを行うよう助言している。
消費者への助言
オレンジや柑橘類ジュースからのカルベンダジムの暴露量は極めて少ないので、消費者はオレンジジュースを飲むことについて心配する必要はない。オーストラリアトータルダイエット調査(ATDS)では、オレンジや柑橘類ジュースをたくさん食べるヒトであってもカルベンダジムのARfDの約1%程度しか曝露されない。ATDSで検出されているカルベンダジムの量では、安全量を超えるためには4際の子どもは1日にオレンジジュースを40L以上、70kgの成人なら150 L以上を飲まなければならない。