食品安全情報blog過去記事

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あなたのオレンジジュースについて心配しないで

Don’t Worry About Your Orange Juice
January 19, 2012 by FDA_Voice
By: Michael R. Taylor, J.D.(FDA食品担当副長官)
https://blogs.fda.gov/fdavoice/?p=258
国産と輸入のブレンドオレンジジュースに微量の農薬が検出されたというニュースを聞いたかもしれない。心配する必要がないという3つの理由がある。
最初に、米国には人々を残留農薬の害から完全に守るという目標があり、EPAが最大残留許容量「トレランス」を設定している。FDAは食品がその基準を超えないよう確保する責任がある。トレランスが設定されていない場合は残留農薬が含まれていてはならない。
今回は企業が微量のカルベンダジムをオレンジジュースから検出した。カルベンダジムはブラジルやその他の国では使用されているが米国では使用されていないためトレランスが設定されていない。そのため残留しているのは違法になる。米国で消費されるオレンジジュースの3/4は米国産であることに注意するのも重要である。
二番目に、FDAは現在検査で法に従っていることを確認できたオレンジジュースのみ輸入を認めている。
三番目に、FDAEPAに相談し、EPAはリスク評価を行って報告されている量では安全上の懸念はないと結論している。そのためFDAは既に販売中のオレンジジュースの回収は必要ないとした。
食品の安全システムには時々問題が起こり、グローバル化の進展により増加する。リソースが限られているため全てに一度に対応することはできない。このためリスクの大きいものや注意を引くものに努力を集中している。今回の件ではFDAEPAが健康リスクを速やかに評価し、不必要に市場を混乱させずに消費者を守るための決定を行った。
これは消費者にとってどういうことか?、オレンジジュースを楽しみ続けよう。