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Sir Paul Callaghanが代替医療について述べる

SMC
Sir Paul Callaghan on alternative treatments
January 20th, 2012.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2012/01/20/sir-paul-callaghan-on-alternative-treatments/
末期の大腸がんに代替療法を試みた有名な物理学者Sir Paul Callaghanが彼の実験とその結果、そして代替医療産業の宣伝に使われることへの懸念を語る。
音声。
文章での記事
ビタミン療法は失敗
Vitamin therapy fails to deliver
20/01/2012
http://www.stuff.co.nz/dominion-post/news/6286215/Vitamin-therapy-fails-to-deliver
有名な物理学者Sir Paul Callaghanは実験的ながんのビタミンC静脈内投与を止めた。効いているという根拠が全くなかった。彼は代替医療の推進者が彼の「普通でない実験」を誤解を招くやりかたでこの治療方法の宣伝に使っていることを懸念している。
Paul Callaghanはニュージーランドの今年の人に選ばれ、末期の大腸がんで、昨年6月にいくつかのハーブ代替医療と一緒にビタミンCの静脈内投与を始めた。彼は64才で、化学療法を休止していた6ヶ月の間にこの治療法を始め、血中がん胎児性抗原(CEA)濃度を追跡した。昨日(1月19日)彼はDominion Postに6ヶ月間の血液検査の結果を解析してこの治療法を終わらせた。「結果として、私は高用量ビタミンC静脈内投与が私の症例には何の効果もないことを十分学んだ」彼のCEAは最初のビタミンC 投与6回後は低下したがその後再び上昇した。彼は彼がこの治療法を行ったことを宣伝に使われることを恐れてこの実験の結果を公開したいと述べた。「私のところにはこの治療法を私に保証して欲しいというたくさんの人から問い合わせが殺到している。これ実に負の影響である。」根拠もなく製品を宣伝する人達のやりかたは全く忌避すべきものである。彼は自分の名前がビタミンC療法を宣伝している記事に載っているのを見て、彼の実験が他の人々をやってみようとさせていることを知っている。がん患者は自分で根拠のない治療法を試す権利はあるが、医師や専門家に相談してからにすべきである。
「私の場合は、公開で、医師の助言に従って、科学者としての懐疑をもって行った。私は決してこの治療法を薦めない。私は興味があっただけだ。」
彼は現在放射線療法を受けていて医師と他の治療法について議論している。
天然レメディの研究者であるビクトリア大学のShaun Holt教授は、この治療に効果がなかったと聞いても驚きはしないと言った。「効くことを望んでいたが」
ニュージーランドではビタミンC療法は徐々に拡がっている。昨年、ウェリントンの匿名医師がDominion Postに全国で30の病院で年に1万回ほどビタミンCを注射していると推定されると述べた。