食品安全情報blog過去記事

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がんと環境曝露:協調した研究努力

Cancers and environmental exposure: a concerted research effort
15 December 2011
http://www.anses.fr/PMEC003BI0.htm
2011年12月12日にパリで開催されたシンポジウムの要旨英語版
がんの原因のうち先天性遺伝子変異などの内因性のものは5-10%にしかすぎず、残りは広い意味での環境要因による。喫煙、飲酒、運動不足、食習慣、太陽光や放射線などのライフスタイル要因、ラドンなどの自然環境要因、そして一般環境や職業環境での物理的、化学的、感染因子などがある。さらに社会経済学的地位や地理的条件もリスク要因となる。アスベストヒ素、煙草、HPVウイルスなどの発がん性は明確になっているが、疑われている要因については確認できていない。環境中に存在する各種微量物質とがんの関連を理解するのは極めて困難である。疫学研究を比較できるようにするためには曝露評価の方法論的調和が必要である。さらに感受性の高い曝露期間が存在する可能性がある。