食品安全情報blog過去記事

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2011年の残留農薬モニタリング結果

2011 Results and Reports
http://www.pesticides.gov.uk/guidance/industries/pesticides/advisory-groups/PRiF/PRiF_Results_and_Reports/2011_Results_and_Reports
2011年2月3日
第二四半期の報告書発表
http://www.pesticides.gov.uk/Resources/CRD/PRiF/Q2_2011_Report.pdf
23食品889検体を調べた。
検出された残留農薬による健康影響は予想されない。
・ズッキーニからディルドリンが検出されているがこれは過去の使用によるもので現在は使用されていない。
・インド産ブドウからクロルメコート、ジャガイモからクロルプロファムがMRLを超過して検出されている
ニュージーランド産ヒツジのレバー、英国産ブタのレバー、スモークサーモンなどからDDTやディルドリンが検出されているがこれは過去の使用によるもの
ARfD超過により詳細リスク評価を行ったのはジャガイモのクロルプロファムで、加熱調理後(皮はむかない)のジャガイモでイヌの無毒性量の66倍である。安全係数がデフォルトの100を切っているが十分なマージンがある。
・コメのイソプロチオランは現在検出限界がMRLであり6検体が超過したがECが使用を前提にMRLの引き上げを検討中。
・大根からジチオカルバメートが検出されているがこれは検査法による天然物を測定している可能性があるので問題にしない
など