食品安全情報blog過去記事

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食品添加物としてのナタマイシンの適用分野は拡大すべきではない

The area of application of Natamycin as a food additive should not be extended
10.02.2012
http://www.bfr.bund.de/cm/349/the-area-of-application-of-natamycin-as-a-food-additive-should-not-be-extended.pdf
1月にドイツ語で発表された意見の要旨のみ英語版
http://www.bfr.bund.de/cm/343/der-einsatzbereich-von-natamycin-als-lebensmittelzusatzstoff-sollte-nicht-erweitert-werden.pdf
ナタマイシンはチーズやソーセージなどの表面処理に認められている食品添加物(E 235)である。BfRは2003年に健康影響の観点からこの添加物を評価した。ナタマイシンはヒトの医薬品としても使用されていることから、耐性獲得の可能性のため使用拡大には反対の立場である。2009年11月にEFSAが新たな評価を発表した。BfRはEFSAとの意見の違いを検討した。
EFSAはナタマイシンの耐性リスクは無視できるとしているが、その見解は食品添加物として規制された使用条件でのものである。BfRは2003年の時点で患者の治療へのナタマイシンの使用が耐性につながる可能性について気がついている。BfR食品添加物として制限下で使用することに反対はしていない。しかし他の食品に適用を拡大することには反対する。