食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

  • 有害植物はスマーフ色の舌をしたトカゲを守る

ScienceNOW
ScienceShot: Toxic Greens Protect Smurf-Tongued Lizards
10 February 2012
http://news.sciencemag.org/sciencenow/2012/02/scienceshot-toxic-greens-protect.html?ref=hp
野菜を食べるのは身体によいが、もしあなたが舌の青いトカゲなら、命を守る。
新しい研究によると有毒植物mother-of-millions(Bryophyllum種)が一部のアオジタトカゲをヒキガエルの毒から守る。植物とカエルは同じ強心配糖体ブファジエノリドを含み、トカゲはどちらも食べる。非致死量のブファジエノリドを注射するとmother-of-millionsのある場所に住んでいるトカゲの方が毒の影響が弱かった。American Naturalistに発表される。
(食べていくのは大変なんだ)

  • 栄養セラピスト達はあなたの健康でギャンブルをしている?

Are nutritional therapists gambling with your health?
Which? Feb 2012, pp 58-60
http://www.dcscience.net/Which-Nutritional-therapists-Feb-2012.pdf
Which?の覆面調査員が栄養セラピストの助言を調べた。その結果がん治療のための手術や放射線療法をするなと言ったり何の検査もしないで副腎の病気だと「診断」したり重金属検査などの根拠のない検査を薦めたり、健康にリスクとなることがわかった。Which?の医学専門家委員会は15の相談中6件を「健康に危険な落第」と分類し、8件が「落第」で、たった1件だけがぎりぎりで合格であると判断した。
2000年にも同様の調査で同様の結果が報告されている
Food therapists 'give poor advice'
Tuesday, 11 April, 2000
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/708376.stm

トマトから脂肪肝、血中中性脂肪改善に有効な健康成分を発見:効果を肥満マウスで確認
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2011/120210_1.htm
トマトを食べれば痩せられる!? -京大ら、新発見の成分で肥満改善効果を実証
http://news.mynavi.jp/news/2012/02/10/138/

Potent PPARα Activator Derived from Tomato Juice, 13-oxo-9,11-Octadecadienoic Acid, Decreases Plasma and Hepatic Triglyceride in Obese Diabetic Mice
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0031317
論文には脂質への影響があったとあるだけで「4週間食べさせて体重には影響なかった」と書いてあるのにいつの間にか痩せることになってる。
KK-Ay はもともと異常に太るマウスだしPPARってマウスとヒトでは結構違ったりするのでなんだかな。
The PPARα-Humanized Mouse: A Model to Investigate Species Differences in Liver Toxicity Mediated by PPARα
http://toxsci.oxfordjournals.org/content/101/1/132.abstract
そもそもPlos oneだし。肝臓に脂肪が蓄積されなくなったとしても体重に変化がないということは別のところや別の形で存在するかも、ということでそっちのほうが「悪」かったらどうする?
いずれにせよ食べるのは無理な量。京大の医学部はこれを良しと思っているんだろうか。