食品安全情報blog過去記事

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母乳で育てられた赤ちゃんは「大人になったときおこりっぽくない」

Behind the Headlines
Breastfed babies 'less angry as adults'
Monday February 13 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/02February/Pages/breastfed-children-less-hostile-adults.aspx
Daily Mailによれば「母乳で育てられた赤ちゃんはおこりっぽくイライラした大人になりにくい」。新聞は母乳で育てられた赤ちゃんの長期研究で、ミルクで育てられた集団より敵愾心が少ない成人になるという。このニュースはフィンランドの約2000人を子どもの時から30代になるまでフォローした長期研究に基づく。研究者らは、母乳を与えられたことのない参加者に比べて、4-6ヶ月まで母乳を与えられた人の、成人してからの敵対心検査のスコアが低いことを発見した。差は約0.2ポイントであったとしているが、このスコアの違いが臨床的に意味があるのかどうか、実生活で気がつくか程度なのかについては説明していない。この研究には多くの限界があり、そのうちの1つに母親がなぜ母乳を選んだのかの理由を調べていないことがある。母乳には多くのメリットがあるため母親達は可能であれば母乳を与えるよう薦められている。しかしながら長期の心理学的メリットもあるのかどうかを言うにはさらなるフォローが必要である。