食品安全情報blog過去記事

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シスジェネシスとイントラジェネシスにより開発された植物の安全性評価についての科学的意見

Scientific opinion addressing the safety assessment of plants developed through cisgenesis and intragenesis
EFSA Journal 2012;10(2):2561 [33 pp.].
16 February 2012
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2561.htm
欧州委員会はEFSAのGMOパネルにシスジェネシスとイントラジェネシスにより開発された植物の安全性評価についての科学的意見を求めた。「遺伝子組換え植物由来食品及び飼料のリスク評価についてのガイダンス」と「遺伝子組換え植物の環境リスク評価についてのガイダンス」が適用できると考えられ、さらに別のガイダンスを作る必要はない。
通常の交配と遺伝子組換えとシスジェネシスとイントラジェネシスにより開発された植物に関連するハザードを比較すると、シスジェネシスと通常の交配には同様のハザードがあり、イントラジェネシスと遺伝子組換え(トランスジェネシス)には新規のハザードがあるだろう。GMOパネルは全ての品種改良方法に、頻度と重大性の異なる意図しない影響があり得るという意見である。意図しない影響の頻度や変化は技術により異なりその発生は予測できずケースバイケースで評価される必要がある。交配の方法にかかわらず、望ましくない表現型は選択と試験の過程で排除される。


シスジェネシス:交配可能な、性的適合性のある生物の遺伝子を使った遺伝子組換え
イントラジェネシス:性的適合性のある生物の遺伝子を組み合わせたりアンチセンスを使ったりする遺伝子組換え