食品安全情報blog過去記事

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ニュース 福島の誤報?

Sense about science
Misreporting Fukushima?
20 February 2012
http://www.senseaboutscience.org/news.php/238/misreporting-fukushima
何故史上最大規模の地震についての世界報道が核リスクの話に変わったのか?
2011年3月11日の日本時間午後三時少し前、日本で過去最大級のマグニチュード9の地震がおこり本州沿岸に壊滅的な津波を引き起こし町や村の全てを流し去った。次の日までに、何千人もの死者や行方不明者、災難に遭った避難者についての報道が、福島原子力発電所の核惨事への恐怖にとってかわられた。その後は世界に放射線のリスクについての噂が拡がり、塩やヨウ化カリウム錠剤の販売が急増し、欧州エネルギー委員会が「アポカリプス」を予想し7つの国が化石燃料の使用を原子力に代える計画を遅らせたり止めたりすると宣言した。
バンクーバーでのAAAS年次会合でのセッションの報告。
そこでなされた提案として
放射能測定について政策決定者にもっと良く理解してもらって一般へのコミュニケーションをすること。現在の放射線レベルや将来どうなるかは測定して理解できる。
・政策決定者はメディアの報道を根拠にすべきではない。一般人やメディアは政府の対応を科学的知見があると見なす。無い時には明確にそう言うべき。
IAEAの事故スケールは改良すべき。福島をチェルノブイリと同じレベル7に分類したのは誤解を招く
欧州委員会はリスクとエネルギーのコミュニケーションには根拠にもとづき思慮深いアプローチを採用すべき。
・政策決定者や科学者は緊急時に一般の人々が買い占めたり疑似科学的主張が流行しやすいことを承知すべき
・政府や核産業は科学的根拠に基づいてコミュニケーションをし、リスクについて明確でオープンであるべき。全てのエネルギーはヒトや環境になんらかのリスクとなる
コメントを寄せている一人はWade Allison
http://www.radiationandreason.com/

Scienceのサイト
http://aaas.confex.com/aaas/2012/webprogram/Session4515.html