食品安全情報blog過去記事

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高血圧、広範な疾患−減塩が役立つ

Hypertension, a widespread disease - less salt helps
20.02.2012
http://www.bfr.bund.de/en/press_information/2012/05/hypertension__a_widespread_disease___less_salt_helps-128917.html
塩なしのスープはどのようなものだろう?加工食品に塩を加えることはたくさんのメリットがある:保存期間を長くし味を良くし、人体のたくさんの基本的代謝に関与する。しかし摂りすぎると健康に悪影響がある。塩の摂りすぎは血圧を上げ心血管系疾患を招く。多くの人で減塩は血圧を下げる。

  • 食品中の塩を減らすことにより血圧を下げる

Lowering blood pressure through a reduction of salt in foods
24.02.2012
http://www.bfr.bund.de/cm/349/lowering-blood-pressure-through-a-reduction-of-salt-in-foods.pdf
先にドイツ語で発表された意見書の要約部分のみ英語版
http://www.bfr.bund.de/cm/343/blutdrucksenkung-durch-weniger-salz-in-lebensmitteln.pdf
塩は必須であるが摂りすぎは健康に悪影響がある。ドイツ人の多くは塩を摂りすぎている。若い男性、子どもや青少年は特に塩の多い食品を食べている。塩の摂りすぎは血圧を上げ心疾患の発症を促進する。一方塩の少ない食事は血圧を下げることができる。その効果は子どもでも明白でさらに運動や減量、カリウムの多い食事、酒を飲まないことにより促進できる。
一部の欧州諸国では加工食品の塩分が近年体系的方法で減らされてきている。このような背景のもとで、Max Rubner Institute (MRI)とRobert Koch Institute (RKI) とBfRはドイツ人の塩摂取量データを再評価した。さらにどのような食品が塩分摂取に寄与しているのかや減塩による高血圧への効果を解析した。
その結論としてドイツ人の平均塩摂取量の男性9g女性6.5gは多すぎる。紙の摂取量は1日あたり3.5gから最大6gに減らすべきである。しかし塩の少ない食生活は、多くの加工食品に塩が含まれているため、消費者にとって実行が難しい。主な塩摂取源はパン、肉、ソーセージ、ミルク、チーズであるが同じタイプの食品でも製品による違いは大きい。例えばハードチーズの塩はクリームチーズより多い。
これらの食品はドイツ人の食生活にとって不可欠であるため、これらの食品を食べる量を減らすよう助言するのは難しい。このためBfRはパンやソーセージやチーズなどの加工食品の塩を減らすことを薦める。「スープに塩が入っていない」と多くの食品が美味しくない。しかしながら徐々に塩を減らしていくことで消費者は薄味に慣れるだろう。さらに塩の摂取と健康についての啓発も行うべきである。