食品安全情報blog過去記事

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EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • 低カロリー食は大腸疾患患者には有害かもしれない

Low-calorie diet may be harmful for bowel disease patients
20-Mar-2012
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-03/msu-ldm032012.php
カロリー制限マウスは炎症誘発性病原体H. hepatiを感染させると死亡しやすい。一方高脂肪食で太らせることは腸炎の重症度には影響しなかった。
World Journal of Gastroenterologyに発表された。

  • 週に2食のサーモンは妊娠女性とその子どもにとって健康的

2 servings of salmon a week is healthy for pregnant women and their babies
20-Mar-2012
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-03/uog-tso032012.php
Granada大学の研究者らは、妊娠中に養殖サケ(オメガ3脂肪酸が多く汚染物質が少ない)を週に2回食べることは母子両方にとってメリットがあることを証明した。
妊娠中にサーモンを食べることにより血中脂肪酸組成は変化するが脂質酸化、DNAの酸化的傷害などは影響されなかった。

  • 電子機器廃棄物貿易:毒杯?

Trade in electronic waste: a poisoned chalice?
Dara Mohammadi
The Lancet Neurology, Volume 11, Issue 4, Pages 301 - 302, April 2012
電子機器の廃棄物から価値のある金属を取り出すことが途上国で盛んになっているが、その工程による神経毒性が重大な隠されたコストになっているおそれがある。
途上国では電子廃棄物のリサイクルがビッグビジネスになっているが、多くの人々が適切な防護無しに、あるいはリスクに気がついていないままに働いている。
リソースの少ない国の子どもたちが鉛などの神経毒素に暴露されると教育資源も少ないために失われたIQが大きく将来に渡って生産性の低下をもたらし大きな損失となる可能性がある。