食品安全情報blog過去記事

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少量飲酒者は「心臓発作後の死亡が少ない」

Behind the Headlines
Light drinkers 'die less following heart attack'
Wednesday March 28 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/03march/Pages/daily-alcohol-drink-heart-attack.aspx
Daily Telegraphが「アルコールは心臓発作の犠牲者が長生きするのに役立つ」と報道した。新聞は1日にアルコール2杯飲むヒトが全く飲まない人に比べて心疾患での死亡リスクが42%低く全原因での死亡が14%低いという。このニュースは大規模20年試験に参加中に初めて心臓発作を経験した1800人の健康な男性医療従事者を調べた研究に基づく。1日に10-29.9gのアルコールを飲んでいたヒトの心臓発作後の死亡リスクが全く飲まないヒトより低かった。この研究の限界の1つは飲まないヒトが健康上の問題があって飲まない可能性があることである。また死亡リスクの変化の原因が直接飲酒によるものかどうかは不明である。女性にはあてはまらない。現在の英国の男性向けの飲酒助言は1日3-4ユニットで、この研究の量と同程度である。これらの知見はそれだけで飲酒を始める理由にはならない。