食品安全情報blog過去記事

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EurekAlert(http://www.eurekalert.org)より

  • ロンドンにおける母体死亡の増加

Rising maternal deaths in London, UK
英国の母体死亡は1983-2008までは比較的安定していた(10万人あたり9.8-13.1)が2010年に明白な上昇を示した。ロンドンの死亡率が英国の他の地域より有意に高かった。(7.1-10.5に対して19.3)
母体死亡は母親の年齢、肥満、社会的貧困、黒人やマイノリティ人種、医療へのアクセスの遅さ、IVF、多胎妊娠などに関連し、全てがロンドンの生殖年齢集団に関係する。
NIHの研究は現代の女性が50年前より陣痛が長いことを発見
NIH study finds women spend longer in labor now than 50 years ago
30-Mar-2012
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-03/nioc-nsf033012.php
約14万件の出産を解析した結果。1960年代初期のデータと2000年代初期のデータを比較したところ、初産の陣痛が2.6時間長くなっていた。経産婦では2時間。また現代の赤ちゃんは平均で5日早く生まれ、体重は重い。また妊婦の体重も重く、昔はBMI23だったのが現代は24.9である。母親が高齢なほど時間がかかる傾向はあるがそれを考慮しても完全には説明できない。他に硬膜外麻酔の使用の増加(現代では半分以上が使用しているがかつては4%)、オキシトシンの使用が現代は31%、かつては12%、帝王切開が現代は12%でかつては3%など。