食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

漢方薬に絶滅危惧種が見つかった

Behind the Headlines
Endangered species found in Chinese medicines
Friday April 13 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/04april/Pages/chinese-medicines-contain-endangered-animal-DNA.aspx
Independentが「漢方薬のDNA検査で多くのものに絶滅危惧動物が微量含まれることがわかった」と報道した。この検査はオーストラリアの科学者が伝統的漢方薬ハーブティーに実際にどの動植物が含まれているのかを検出する新しい方法を開発して行われた。一部の伝統製品に実際に何が含まれているのかを知るのはしばしば困難で、これまでにも一部の製品には絶滅危惧種由来成分や禁止された薬物、有害重金属が検出されていた。この研究は合法的に販売されている製品の検査用というより絶滅危惧種の国際貿易規則違反で検疫で押収された製品の検査を行っている。一部の検体からは有毒植物や絶滅危惧種のDNAが検出された。動物のDNAを含むもの全てが表示されていたわけではなかった。
検体が全て押収されたものだったため、必ずしも合法的に輸入された製品を代表するものではない。しかしながらこれらの製品の表示が必ずしも正確ではないという重要な問題を提起しており、消費者はこのことを知って注意すべきである。
英国のMHRAは「英国の市場には質の悪い、あるいは意図的非意図的に有害物質や違法薬品を混入された漢方薬が出回っている。質の悪い製品は公衆衛生に直接的リスクとなる。現時点では許容できる基準を満たした安全な製品と危険な製品を見分けることは不可能である。」と述べている。