食品安全情報blog過去記事

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GM松の攻撃は「間違っている」−エディトリアル

SMC
GM pine attack ‘misguided’ – editorial
April 19th, 2012.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2012/04/19/gm-pine-attack-misguided-editorial/
Dominion Postの社説で遺伝子組換え松の試験栽培への活動家の攻撃を受けて、ニュージーランドGM問題について解説する
その概要
社説:GM破壊活動は間違っている
Rotoruaでの遺伝子組換え松の野外試験による最大の環境への脅威は、試験そのものではなくそれを破壊したものによるGM産物拡散リスクである。
この試験は厳密な制御下で行われており、花粉や種子は外に出すことは許されない。反GM活動家と思われる正体不明の集団による破壊行為は、周辺のフェンスをこわし二つのセキュリティフェンス(そのうち1つは電気を流してあった)の下に穴を掘った。封じ込め対策は1年前に広範な議論と一般からの意見募集を経て決定されたもので世界でも最も厳しいものであった。
しかしどんなに厳しい安全対策であっても一部の人にとってはGM実験は許容できない。彼らは遺伝子組換えは感情的に不自然な「フランケンシュタイン科学」と決めつけてどんなものでも禁止すべきだとする。それは理論やアイディアは徹底的に検証してから事実かフィクションかを決めるという科学の基本原則を無視するものである。さらに遺伝子組換えにより得られる膨大な経済、社会、医学、人道、そして皮肉にも環境上のメリットを無視する。GMの試験は気候変動や飢餓などの問題解決に役立つかもしれない重要な鍵となりうる。