食品安全情報blog過去記事

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乳児用ミルクとフォローアップミルクのアルミニウム含量

Aluminium contents in infant and follow-on formula
25.04.2012
http://www.bfr.bund.de/cm/349/aluminium-contents-in-infant-and-follow-on-formula.pdf
食品にアルミニウムが存在するのは異なる原因による。天然に食品に含まれたりアルミニウム含有添加物が原因だったりする。他に食品包装容器や調理器具、台所備品からの移行の可能性もある。
BfRはベビーフードのアルミニウム含量についてその健康影響を評価した。評価のきっかけは乳児用食品のアルミニウム含量を調べた英国の研究である。そのデータに加えてBfRはドイツ当局が入手できるベビーフードのアルミニウム含量も調べた。EFSAはアルミニウムのTWIを1mg/kg体重としている。入手できるデータを解析したところ、水に溶かして使う粉末状のものやすぐ使える液状のどちらを使ってもTWIに達するまたは超過する可能性がある。しかしながら、TWIに用いた毒性学的概念は、12週以下の赤ちゃんには適用されないため、乳児用食品の健康評価にはあまり役に立たない。乳児用食品からのアルミニウム摂取が赤ちゃんの健康に有害であるということを示唆する科学的根拠はない。
しかしながら乳児や未熟児は特に脆弱な集団であることから、TWIを超過することのない最終製品のアルミニウム含量のもののみを販売すべきである。
ドイツ語で先に発表された意見の要約のみ英語版 http://www.bfr.bund.de/cm/343/aluminiumgehalte-in-saeuglingsanfangs-und-folgenahrung.pdf
(これだと豆乳はアウト。もともと赤ちゃんに豆乳は勧められないけれど。)