食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

反GM団体の破壊活動宣言関連

  • 更新:GM小麦反対グループは話ができて嬉しいという

ScienceInsider
UPDATE: GM Wheat Protest Group Says It's Happy to Talk
3 May 2012
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2012/05/update-gm-wheat-protest-group.html?ref=hp
5月27日にGM小麦畑を破壊すると脅迫したTake the Flour Backと名乗る集団が、研究者からの公開文書に反応して公開討論を歓迎すると言っている。しかしながら彼らは抗議活動呼びかけを止めるつもりはない。研究者らがこの研究は公費によるもので企業は関係ないと言っていることに対してGM小麦を販売できるインフラを持っているのはたった1社だけだと主張。

  • 英国の研究者が植物に手を出さないよう反対者に嘆願

ScienceInsider
U.K. Researchers Plead With Protesters to Leave Plants Alone
2 May 2012
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2012/05/uk-researchers-plea-with-protest.html

  • Q&A:植物科学者があなたの質問に答える

Sense about science
Q&A: Plant scientists answer your questions
http://www.senseaboutscience.org/pages/plant-science-qa.html
Dr Wendy Harwood とProfessor Huw Jonesが2012年5月4日以下のGM作物の安全性に関する質問に回答した。メールやTwitterで寄せられた質問。ハッシュタグは#dontdestroyresearch(研究を破壊しないで)
どうして研究を温室ではなく野外でするのか、昆虫や鳥がGM小麦花粉を運ばないか、実験施設にある鳥除けのガス銃が鳥に危害を与えないか、スーパー雑草ができないか、アブラムシ耐性小麦を植えたらアブラムシがいなくなってそれを食べる昆虫もいなくなってそれを食べる鳥もいなくなって食べ物もなくなってしまうのではないか、など
(対話がしたいなら、質問する方にも責任はあると思うんだけど。)

研究を破壊しないで
Don't destroy research
http://www.senseaboutscience.org/pages/rothamsted-appeal.html
Rothamsted Researchによる訴えとそれへの支持
(たくさんある)

攻撃対象にされている小麦は以下で説明されている
http://www.rothamsted.ac.uk/Content.php?Section=AphidWheat
この研究は公的資金により行われているもの。
アブラムシ対策として、環境に優しい天然の防御メカニズムを利用するもの。アブラムシが嫌いな、そしてアブラムシを捕食するテントウムシを呼び寄せる作用もある臭い物質(E)-β-ファルネセンを高濃度に作れるよう遺伝子操作したもの。エッセンシャルオイルなどに含まれるファルネセンを忌避に使う方法はもとからあったが、効果が出なかった。

  • 英国の科学者が反GM活動家に脅迫について再考するよう提案

SMC
UK scientists call on anti-GM group to reconsider threats
May 2nd, 2012.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2012/05/02/uk-scientists-call-for-dialogue-with-anti-gm-group/
Take the Flour Backという団体が英国でのGMO小麦の実験を終わらせると公言している。この試験は害虫を忌避し農薬を減らす小麦系統についてのものである。これに対して開発者のRothamsted Researchの科学者達が公開文書を発表した。その全文を紹介する。
(活動家は5月27日に集団での攻撃予告と呼びかけ、科学者側は暴力ではなく対話を求めている)

  • GM小麦グループが英国の議論をかき乱す−専門家の反応

SMC
Anti-GM wheat group stirs debate in UK – experts respond
May 3rd, 2012.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2012/05/03/anti-gm-wheat-group-stirs-debate-in-uk-experts-respond/
GM活動家達に脅迫されているGM小麦の野外試験を行っている英国の研究者グループの公開文書について、独立した科学者たちがコメントしている
当然のことながら新しい技術を研究する必要性を主張している。
Take the Flour Backは一応公開討論をという回答

(ちなみに日本のSMCはこの手のニュースは取り上げないので)