- JAMAのレター
パーフルオロ化合物と子どもの免疫毒性
Perfluorinated Compounds and Immunotoxicity in Children
Larry R. Zobel, MD, MPH;et al.,
http://jama.ama-assn.org/content/307/18/1910.1.full
以前発表された論文へのコメント
Grandjeanらは自分たちの研究を支持しないデータを引用していない（ヒト疫学研究も動物実験も）。さらにPFOA、PFOS、パーフルオロヘキサンスルホン酸を合算する生物学的理由を提示していない。
（Serum Vaccine Antibody Concentrations in Children Exposed to Perfluorinated Compounds
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20120125#p7）
お返事
感染症による入院率より特定のワクチンへ反応のほうが我々の興味をより良く反映する
Zobelらのコメントは何十年も使われてきた工業用化学物質についての有害影響の知見が疑いの目を向けられてきたことの実例である。我々の結果は子どもたちを守るために用心深い対応が必要なことを示唆する。
（引用しているのがNRDCの主張）
(Grandjeanさんの主張を支持するならこれを
Adverse Effects of Methylmercury: Environmental Health Research Implications
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2920086/
週に2回魚を食べるなら水銀濃度は0.1ppm以下でなければならないという主張。
そうしない日本政府は水俣病にかかっているそう。)
- 欧州議会は3つの規制機関を非難する
ScienceInsider
European Parliament Rebukes Three Regulatory Agencies
by Jop de Vrieze on 11 May 2012
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2012/05/european-parliament-rebukes.html?ref=hp
欧州議会は昨日、利益相版や不適切な支出についての懸念からEUの3つの科学機関の2010年支出報告書に署名するのを延期した。
これ自体は直接の影響はないが警告と見なされる。問題の機関はEFSA、欧州医薬品庁EMA、欧州環境機構（EEA）である。
EMAはフランスの糖尿病薬Mediatorに関するスキャンダルで、EEAはJacqueline McGlade長官が、自身が運営委員である環境団体Earthwatchによるカリブ海や地中海への視察旅行に€30,000以上をEFSAの予算から使ったこと、EFSAはDiána Bánátiなどの外部団体の地位について利益相版の可能性があること。
- シーフード表示に批判
Natureニュース
Seafood labelling under fire
Daniel Cressey
11 May 2012
http://www.nature.com/news/seafood-labelling-under-fire-1.10626
調査の結果「持続可能」認証されたもののうち乱獲されているものがあることがわかった
Marine Stewardship Council (MSC) とFriend of the Sea (FOS)が「持続可能」と認証して販売されているシーフードのうち約1/4がそうでないことを今週ドイツの水産生物学者Rainer Froeseが英国の学会で発表し Marine Policyにオンライン発表した。
