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食品医薬品安全庁、水産物の重金属安全管理強化!

食品基準課 2012.06.21
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=18048&cmd=v
摂取形態を考慮した内臓を含むガザミ、タコの基準設定
食品医薬品安全庁は食品中重金属安全管理を強化するため, 我が国の国民の実際の食品摂取形態を考慮して内臓を含むガザミ及びタコの重金属基準を設定した「食品の基準及び規格」改正案を行政予告した
※ 食品中重金属汚染は生産環境、大気、土壌、農業用水、海水などに由来し食品原料である生物体にその特性によって異なる量蓄積されてすべての食品に含まれる
この改訂(案) 主要内容は ▲食品中で重金属基準新設 ▲放射性核種の選定原則新設 ▲有害汚染物質基準設定原則新設 ▲原料などの基準改訂 ▲乾燥農・林・水産物の重金属基準適用改訂などである
 重金属などのような有害汚染物質基準は食品の汚染度と摂取量により人の総露出量及び毒性などを考慮して最小量の原則(As Low As Reasonably Achievable, ALARA)によって設定する.
□ 食品医薬品安全庁は特に食品中で重金属基準新設については、子供などの摂取量が多い海藻(のり) 及びキャンディー、日常的に内臓を食べる水産物(ガザミ、タコ)に対する重金属基準を強化する。
○軟体動物や貝類については現行重金属基準が強化される予定で、タコには内臓を含む鉛, カドミウム基準が適用される。.
※ 現在軟体動物及び貝類の重金属基準 : 鉛(2.0mg/kg 以下), カドミウム(2.0mg/kg 以下)
・内臓を含むタコの鉛基準は 2.0mg/kg 以下, カドミウム基準は 3.0mg/kg 以下に管理されて, 内臓を抜いた可食部位の基準は既存と同じ.
甲殻類には重金属基準が新たに新設されて, 可食部基準及び内臓(ガザミ類)を含んだ全体重金属基準が用意される.
甲殻類鉛基準は 1.0mg/kg以下であり, 内臓を含むガザミ類基準は 2.0mg/kg 以下に設定される.
カドミウム基準は 1.0mg/kg以下、内臓を含むガザミ類基準は 5.0mg/kg 以下に新設される.
○ また乾燥品(調味海苔含む)のカドミウム基準(0.3mg/kg 以下), キャンディーの鉛基準(0.1mg/kg 以下)と一緒に黒参(高麗人参)のベンゾピレン基準(2.0 μg/kg 以下)も設定される.
□ 食品医薬品安全庁はこの改訂(案)で強化された水産物重金属安全管理により我が国の国民の食品からの重金属暴露量が減ることが期待されると述べた。
これに先立ち食品医薬品安全庁は去年 10月「有害汚染物質安全管理総合対策」により我が国の国民の食品からの重金属総露出量を定期的に評価して管理して行く方針だと発表している。
※ 韓国民の食品からの重金属総暴露量 : ヒト暴露の安全基準(耐容摂取量)に比べて鉛は 9.8%, カドミウムは 22.7%, 水銀は 13.6%, ヒ素は 6.1%と安全な水準である。
この改訂(案)の詳しい内容はホームページで確認可能であり, 意見がある団体または個人は 2012年 8月 19日まで提出することができる.