食品安全情報blog過去記事

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食品と飼料中のダイオキシンとPCBの濃度モニタリング更新

Update of the monitoring of levels of dioxins and PCBs in food and feed
EFSA Journal 2012;10(7):2832 [82 pp.].
18 July 2012
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2832.htm
ヨーロッパ市場にある食品と飼料について、ヨーロッパ各国から1995-2010年の間に提出された、ダイオキシンダイオキシン様PCB (DL-PCBs)については13797検体、非ダイオキシン様PCB (NDL-PCBs).については19181検体のデータを評価した。
食品検体のうちダイオキシンとDL-PCBについては10%、NDL-PCBについては3%が許容最大基準値を上回っていた。
最も平均汚染濃度が高かった食品は「うなぎの身」と「魚のレバーとそれに由来する食品」であった。
平均暴露量は集団により異なるが、ダイオキシンとDL-PCBでは0.57から 2.54 pg TEQWHO05/kg b.w./日で、95パーセンタイルは1.2から9.9 pg TEQWHO05/kg b.w./日であった。NDL-PCBsについては平均は4.3から25.7 ng/kg b.w./日で、95パーセンタイルは7.8から53.7 ng/kg b.w./日だった。食事からの暴露源として寄与が大きいのは魚と肉と乳製品のようだった。
2002-2004年と比べて2008-2010年では一般的に暴露量の減少がみられる。