食品安全情報blog過去記事

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油分の多い魚は前立腺がんによる死亡を予防する

Behind the Headlines
Oily fish protects against prostate cancer deaths
Friday July 20 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/07July/Pages/Oily-fish-protects-against-prostate-cancer%20deaths.aspx
Daily mailが「油分の多い魚を定期的に食べると前立腺がんによる死亡リスクが相当減らせる」と報道した。これらの知見はスウェーデンの525人の前立腺がん患者を対象にした研究によるもので、診断前の食生活を評価して20年間前立腺がんでの死亡をフォローした。その結果オメガ3脂肪酸の摂取量の多い男性が前立腺がんで死亡するリスクが低かった。
ではサーモンやサーディンをたくさん食べると毎年英国で11000人の男性を殺している前立腺がんで死亡するリスクが減らせるのだろうか?魚を食べることに害はないが魚を食べることと前立腺がんで生き延びることの関連が決定的だとするには時期尚早である。この研究の最大の限界は、多くの統計学的検定が行われているためこれを考慮すると知見の多くに統計学的有意差が無くなるということである。つまり一部の関連は偶然であるようだということである。これらの知見は他の研究で確認する必要がある。