食品安全情報blog過去記事

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  • トリクロサンは危険?イエス、マウスと魚では。

LATimes
Is triclosan dangerous? Yes, study finds -- in mice, fish
August 13, 2012
http://www.latimes.com/health/boostershots/la-heb-triclosan-antibacterial-soap-20120813,0,6929564.story
抗菌ソープを買おうとするのは、ばい菌を殺して健康を促進しようとしてだろう。しかし何年もの間抗菌ソープの成分であるトリクロサンが良いことより悪いことの方が多いかもしれないという主張する人たちがいる。最新の警告はPNASに月曜日発表された。

元論文
トリクロサンは横紋筋の興奮収縮連関とカルシウムダイナミクスを阻害する
Triclosan impairs excitation–contraction coupling and Ca2+ dynamics in striated muscle
Gennady Cherednichenko et al.,
www.pnas.org/cgi/doi/10.1073/pnas.1211314109
マウスに12.5 mg/kg以上を腹腔内注射するとヘモダイナミクスとグリップ強度が低下する。水中0.52 microM以上の濃度だとファットヘッド・ミノウ(魚)の幼生の泳ぎが下手になる。単離筋細胞を10 microMトリクロサン20分処理でL型カルシウムチャンネルの抑制がみられた。筋細胞でも同様。メインはパッチクランプ実験。

(体重50kgの人に1%のトリクロサンを含むハンドソープ137.5 mLを注射したら悪影響があるかもという計算。トリクロサン入りでなくても悪そうだけど、石けんは注射するものではありません。抗菌剤入りである必要はないけれど手はちゃんと洗って濯ぎましょう。)

  • 家庭内にとどめておく

Science Insider
Keeping It in the Family
by Emily Underwood on 13 August 2012
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2012/08/keeping-it-in-the-family.html?ref=hp
世界の人々はManuel Corpasとその家族の遺伝子について彼が思うほど関心を持っていなかった。35歳の英国Norfolk遺伝子解析センターのバイオインフォマティシャンは目的の1/5の資金を集めたところで彼と家族の遺伝子解析のためのクラウドソースファンディングを終わりにした。
個人ゲノム解析会社23andMeの解析結果では特に珍しいことはなかったが、父母きょうだいなどの血縁者のSNPsを解析してその情報を公開した。彼の妻とダウン症の長男を含む子供については公開されていない。こうした限定的家族データとその解析でCorpasはいくつかの論文を書いた。そして家族のエクソームの完全配列決定を決心した。そしてその資金を集めるためにすべての情報を公開すると約束して6月20日クラウドファンディングを始めた。しかし結果的に友人や家族から3526.59ドルを集めただけで終わり、これは彼の両親と姉妹のエクソーム配列決定に使われる。
Corpasのプロジェクトに同僚やほかの人たちはいろいろな反応をした。これは個人ゲノムの時代の議論の終わりではなく始まりであろう。