食品安全情報blog過去記事

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缶詰食品について知りましょう!

添加物基準課 2012.08.23
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=18449&cmd=v
食品医薬品安全庁は流通期限が長い食品に主に使われている缶詰め食品について消費者が気になる内容を Q&A 形式で製作した「缶詰めについて調べましょう」を製作してホームページに載せると発表した。
主要内容は▲缶詰め安全管理規格 ▲缶詰め食品のビスフェノールA(BPA) 安全性 ▲缶詰め食品料理及び保管時注意事項など
〈缶詰安全管理規格〉
缶詰め使用過程で缶材質から食品に移行する恐れがある有害物質について規格が設定・管理されている.
缶詰材質は主にステンレススチールやアルミニウムが使われ、食品と接触する内面にはさび防止のためにエポキシ樹脂コーティングがされる
エポキシ樹脂はビスフェノール A(BPA)が原料として使われるので缶詰め食品の保管・流通過程で BPAが食品に極微量溶出する可能性があるため缶詰めの BPA 規格を設定している.
缶詰の BPA 規格は勧告とEUが 0.6ppm 以下で世界で一番厳しい基準を適用している。 アメリカと日本には特に基準がない.
また, 鉛, カドミウムのような重金属などの基準もEU、日本など先進国に比べて厳しく管理されている.
※ 缶詰め国家別重金属規格(韓国 vs EU vs 日本) : 鉛(0.4ppm以下 vs なし vs 0.4ppm以下), カドミウム(0.1ppm以下 vs なし vs 0.1ppm以下)
〈缶詰め食品の BPAの 安全性〉
一部消費者が缶詰食品には多量の BPAが含まれるので健康に有害だろうと漠然と心配しているのとは違って実際の溶出量は非常に少なく健康上有害影響はない.

  • ‘07年実施された国内流通缶詰食品(183件) 中 BPA 含有量調査結果によれば BPAが一番多く検出された製品はフルーツジュース(180mL)で最大 0.017mg 検出(0.095ppm)だったが, これは 60kg 大人が毎日 176缶以上食べると人体安全基準値に到逹する量である。

※ 人体安全基準値(TDI, mg/kg bw/day) : 特定物質を一生の間毎日取っても健康上有害な影響が現われないと判断される量で BPAは 0.05mg/kg bw/dayである
※ ‘07年食品医薬品安全庁の国内流通缶詰め食品(183件) 中 BPA 含有量の調査結果, 108件で最小 0.0001mg(フルーツジュース, 240ml)〜最大 0.017mg(フルーツジュース, 180ml)
参照:アメリカでは 50個缶詰め製品を調査(‘10年)した結果 46製品から BPAが最小 0.001ppm から最大 1.140ppmまで検出された。カナダは 78製品の調査(’09年) の結果 77製品から最小 0.001ppmから 0.534ppmが検出された事がある
〈缶詰め食品料理及び保管時注意事項〉
缶詰め食品をより元気で安全に取ろうとすれば缶で直接料理してはいけない。食べる分だけとりわけて残った食品は硝子やプラスチック容器で保管する。.
缶詰を直接ガスレンジなどに乗せて料理すると、熱くなった缶からビスフェノール Aが溶出する可能性があるので必ず鍋やフライパンなどを使って料理する。
一度開封した缶詰め食品は汚染しないように食べる量だけ別に取り、残った食べ物は風味維持のために硝子やプラスチック密閉容器で冷蔵保管する
缶詰め食品を買う時は潰れたりさびたり膨脹した製品は購入しない。 保管時には冷たい乾燥した所に保管してガスレンジなどのように高温になる場所は避ける。
この「‘缶詰めについて調べましょう」の詳しい内容はホームページ (http:// www.kfda.go.kr〉情報資料〉容器包装情報またはブログ(, http://blogdaum.net/ kfdazzang, http://blognaver.com/kfdazzang) で確認可能である。