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70代の健康的なライフスタイルが寿命を「6年伸ばす」

Behind the headlines
Healthy lifestyle in your 70s can 'add six years' to lifespan
Friday August 31 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/08august/Pages/Healthy-lifestyle-in-your-70s-can-add-six-years-to-lifespan.aspx
70代に活動的で健康的なライフスタイルであることが寿命を大きく延ばすとBBCが報道した。この話はスウェーデンの75才以上の人々を対象にした大規模研究で、タバコを吸わず運動するなどの健康的なライフスタイルを送っている人が不健康なライフスタイルの人より5年以上長生きしたことを発見したことに基づく。興味深いことに研究者らは身体的健康に直接関係のない活発な社会生活や定期的余暇活動への参加なども寿命の長さに寄与することを発見した。これらの知見は慢性疾患を抱えた85才以上の超高齢者にもあてはまる。
参加者を18年フォローした大規模研究は、たとえ高齢になっても健康的なライフスタイルで(特にタバコを吸わないこと)身体を動かし社会参加し忙しくすることが長生きにつながることを示唆する。
重要な欠陥の一つは研究者らが75才以前のライフスタイルを調査していないことである。多くの人々は75才になる前後で同様のライフスタイルである可能性があるため、年をとってからのライフスタイルだけでどれだけ長生きに寄与するかは不明である。実際は記事が伝えるより複雑であろう。活動的だから健康なのではなく健康だから活動的である可能性もある。それでも、何歳であろうと、健康的で活動的な生活は悪いことではない。