食品安全情報blog過去記事

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鍼には「隠された危険性」がある

Behind the headlines
Acupuncture has 'hidden dangers'
Wednesday September 5 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/09September/Pages/Acupuncture-has-hidden-dangers.aspx
NHSで鍼治療を受けた何百人もの患者がめまいや肺の障害、あるいは鍼が体内に放置されるといった合併症に苦しんでいる、とDaily Mailが警告した。この話はNHSのもとでの鍼治療の副作用報告レビューに基づく。3年間で325人の患者に鍼による安全上の事象が報告されている。95.5%は患者にとってのリスクは低いまたはないと判断され、鍼が長時間患者に刺さったまま、めまい、一時的意識消失などが含まれる。
より重大であるが希な事例として気胸が1.5%報告されている。この情報には同時期に行われた鍼治療の総数がないためこれがどの程度の頻度なのかわからない。
またこの数値はNHSのもとでの治療であるため、他の(保険のきかない)鍼治療より水準が高い可能性がある。通常の医療と違って鍼師にはレベルや訓練の保証がない。
現在鍼が効果がある可能性があるのは慢性腰痛に対してのみで、頭痛や関節痛などに効くという科学的根拠はない。