食品安全情報blog過去記事

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「何を食べるかではなく、いつ食べるか」という主張

Behind the Headlines
'It's not what you eat, it's when you eat' claim
Friday September 14 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/09September/Pages/Its-not-what-you-eat-its-when-you-eat-claim.aspx
Daily Telegraphが「食生活はタイミングがすべてである」という。重要なのは健康的な食品を食べることよりむしろ食事の時間を厳密に守ることであるようだ。毎日高脂肪のファストフードを楽しんでいる我々にとっては残念ながらこの見出しの背景にある本当の話はもう少し複雑である。この研究はマウスによるもので、研究者らは体内時計が代謝に、ひいては体脂肪などに影響するかどうかを調べた。マウスは18週間毎日決まった時間に高脂肪食を食べた。高脂肪食を制限なく食べる、低脂肪食を制限時間つきで食べる、低脂肪食を制限なしで食べる、の3つの群と比較した。驚くべきことに時間を制限した高脂肪食群のマウスのほうが制限無し低脂肪食群より体重が少なかった−どちらの群も同じカロリーを摂取したにもかかわらず。この結果の解釈のひとつとして代謝の「調節」が考えられる。もし毎日決まった時間に3回食べると、あなたの代謝は脂肪を燃やすために一生懸命働くのかもしれない(もちろんこれは単なる空想である)。
制限高脂肪食のマウスは想定されるほどではないにしても体重が増えたことに注意すべきであろう。従って痩せたいと思うなら、高脂肪食を食べつつ時間を決めるのは役に立たないだろう。