食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

Sugar vs. corn syrup: sweeteners at center of bitter food fight
Sep 5, 2012
http://uk.reuters.com/article/2012/09/05/us-usa-sugar-lawsuit-idUKBRE8841IQ20120905
高果糖コーンシロップ(HFCS)が「ナチュラル」な砂糖の宣伝者により不当におとしめられているとしてCargillなどのHFCSの製造業者や使用者がSugar Associationなどの砂糖業者を訴えた。これは昨年4月の砂糖業界による訴訟への対抗である。
砂糖業者はサトウキビやテンサイ由来の砂糖を「ナチュラル」としてHFCSは健康に悪いと主張している。HFCSは砂糖より安価で急速に使用が拡大してきた。

  • GM植物のリスクは低い、と科学者は言う

Swissinfo.ch
GM plants represent low risk, say scientists
Aug 28, 2012
http://www.swissinfo.ch/eng/science_technology/GM_plants_represent_low_risk,_say_scientists.html?cid=33402092
スイスの研究者らによるとGM植物は環境やヒト健康への危険性はほとんど無い。同時に現時点では農家にとってメリットはないが植物の性質によっては変わるだろう。
スイス政府は2005年に5年間のモラトリアムを決定してからGM植物のリスクとベネフィットについての国家研究計画を求めていた。モラトリアムはさらに3年延長された。
2007年から2011年の間に約1200万スイスフランを費やした30のプロジェクトが行われ、そのうち11がGM小麦、トウモロコシ、イチゴの環境リスクについてのものだった。すべての研究が同じ結論に達した:GM植物による土壌の肥沃さや有用生物、微生物に負の影響は同定できなかった。1000以上の国際研究のメタ解析でも同じだった。
National Science FoundationのThomas Bernauerは「国家研究計画はヒト健康や環境への何のリスクも見つけられなかった。」という。GM作物による有害影響とされるものが報告されてもそれは遺伝子組換えによるものではなく単一作物の栽培などのような持続可能でない農業そのものの結果であることを科学者は指摘している。
しかしリスクが最小限であっても消費者や農家はGMを心配し続けている。

Science fiction: The radium age
Joshua Glenn
Nature Volume:489,Pages:204–205Date published:(13 September 2012)
1860年代半ばから1903年までのH. G. Wellsの時代と1934年から1960年代の黄金時代の間にあった、影の薄い時代のSFをJoshua Glennはラジウムエイジと呼ぶ。
電報電話や飛行機から映画の発明、Einsteinの特殊相対論などを含めてこの時代には、女性が男性に劣るということも含めてそれまで当然のこととみなしてきた社会や文化の常識が揺さぶられた。1896年の放射能の発見が完璧な比喩であるが、その頃のSFには制御を失ったロボットや科学技術の奴隷となった人類、世界の週末などのディストピアが描かれた。これらの本は我々に21世紀を感傷なしに見つめる必要性を再確認させる。