食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

抗酸化物質の多い食事が心臓発作リスクを減らせる

Behind the Headlines
Diet rich in antioxidants can cut heart attack risk
Monday September 24 2012
http://www.nhs.uk/news/2012/09September/Pages/Diet-rich%20in-antioxidants-can-cut-heart-attack-risk.aspx
Daily Telegraphが「抗酸化物質の多い食事が心臓発作リスクを減らす」と報道した。さらに「1日に7単位の野菜や果物を食べる高齢女性は2.4単位食べる場合より10年にわたる心臓発作リスクが20-29%少ない」という。このニュースは心疾患のない3万人以上の女性を含む大規模研究に基づく。研究者らは参加者の食生活について質問し、その後10年の心臓発作を追跡した。また研究者らは女性の食事の抗酸化物質の量を推定しそれが心臓発作リスクと関連するかどうかを調べた。その結果食事中の抗酸化物質の量が多い(1日あたりの野菜や果物の摂取量が6単位以上)女性は少ない女性より10年で20%心臓発作になるリスクが低かった。
残念ながら、簡単な解決方法として、健康的なバランスのとれた食生活の代わりにビタミンやサプリメントを摂った人では同じような予防効果はなかったという研究が既にある。研究者らは重要なのは抗酸化物質の量ではなくいろいろな食品源であろうと想定している。
この研究は野菜や果物や全粒穀物の抗酸化物質があなたにとって良いということを証明したものではない。単純に野菜や果物をたくさん食べることが心臓発作で死ぬ可能性を低くすることを確認した。