食品安全情報blog過去記事

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  • VIBはSéralini研究は立証されていないと結論

VIB(ベルギーのフランダースにある生命科学研究所)
VIB concludes that Séralini study is not substantiated
8 October 2012
http://www.vib.be/en/news/Pages/VIB-concludes-that-Seralini-study-is-not-substantiated-.aspx
2012年9月19日にGilles-Eric Séraliniらは、彼の主張では遺伝子組換え作物とラウンドアップが健康に悪いことを明確に示すというセンセーショナルな研究を発表した。世界中のメディアが彼の報告を取り上げたくさんの腫瘍のある不吉なラットの写真を掲載した。科学者らは驚き、直ちに批判した。この文書の科学的解析ではSéraliniらの研究デザインは根本的欠陥がありどのような結論も導き出せないことを示す。つまり、GMOラウンドアップの健康影響についてのSéraliniらの主張は根拠がない。さらにこの研究は知見の選択的解釈および誤解を招く提示であり一般的科学の倫理基準に反する。
詳細は以下
http://www.vib.be/en/news/Documents/20121008_EN_Analyse%20rattenstudie%20Séralini%20et%20al.pdf
11ページにわたる指摘。
最後のページはメディアキャンペーンについて。
フランスの欧州議会議員でCRIIGENの設立者の一人Corinne Lepageの後援により欧州議会ビルでSéraliniらの記者会見が行われた。このときSéraliniが主張したのはすべての遺伝子組換え作物が危険だということともうすぐ出る本と映画の宣伝であった。
(こんな本も出している人らしい
原発大国の真実: 福島・フランス・ヨーロッパ ポスト原発社会へ向けて [単行本]
原子力発電がなかったらロウソクで明かりをとればいい』
なるほど。基本的に新しい技術が嫌いなんだろう。)

  • イソシアネートと健康:過去、現在、未来

Isocyanates and Health: Past, Present and Future
http://www.isocyanates2012.org/
2012年11月1-2日

  • インドの助言委員会がGM研究の肩をもつ

ScienceInsider
Indian Advisory Panel Defends GM Research
byPallava Bagla on 9 October 2012
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2012/10/indian-advisory-panel-defends-gm.html?ref=hp
インド首相の科学助言委員会(SAC)が10月9日発表した報告書は、遺伝子組換えとバイオテクノロジーのより広い受容にむけて強力な売り込みをする。バンガロールにあるJawaharlal Nehru 先端科学研究センターの化学者C. N. R. Raoを座長とする32人のSACメンバーは、遺伝子組換えを農業や健康に利益をもたらす転換技術と記述している。これは議会委員会によるネガティブな見解と鋭く対立する。
インドではGM技術の農業使用については意見が大きく分かれている。科学委員会と議会委員会の正反対の助言は政府により検討される。
(ちなみに医療でのGM技術利用はひたすら拡大中)