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洗濯用洗剤ポッドに関連する健康ハザード 米国 5-6月2012

Health Hazards Associated with Laundry Detergent Pods — United States, May–June 2012
MMWR October 19, 2012 / 61(41);825-829
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6141a1.htm?s_cid=mm6141a1_x
2012年5-6月にかけてCarolinas中毒センターとフィラデルフィア子ども病院の中毒コントロールセンターで子どもが洗濯用洗剤ポッド(水溶性の膜状容器に濃縮洗剤が入っている)を食べて嘔吐や精神状態の変化、呼吸困難などになったという報告4件を受け取った。洗濯用洗剤ポッドは米国市場では2010年以降販売されていて、複数のメーカーが販売している。2012年5月17日にCDCと米国中毒コントロールセンター協会が洗濯用洗剤ポッドに関する報告の性質決定と追跡を始めた。2012年5月17日から6月17日の間に、全国中毒データシステムに1008の洗濯用洗剤暴露事例が報告され、そのうち485例が洗濯用洗剤ポッドであった。年齢が報告されている481事例のうち454例が5才未満の子どもであった。5才未満の子どものうち洗濯用洗剤に暴露された場合の健康影響を示す割合はポッドタイプの方が多い。保護者は洗濯用洗剤ポッドを子どもの手の届かないところに保管すべきである。医師は洗剤暴露の健康影響はポッドタイプの方が出やすいことを承知しておくべきである。