食品安全情報blog過去記事

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ダイオキシンとダイオキシン様化合物を検査したすべての植物油とチーズは食べても安全

All vegetable oils and cheeses tested for dioxins and dioxin-like compounds found safe for human consumption
October 19, 2012
http://www.inspection.gc.ca/about-the-cfia/newsroom/news-releases/2012-10-19/eng/1350532113518/1350532149344
CFIAの定期検査の一環として本日発表された研究の結果、べての植物油とチーズは食べても安全であることがわかった。
2010-2011年に国産および輸入植物油167検体、チーズ284検体を検査した。検出されたすべてのダイオキシンダイオキシン様化合物は国際規制値以下であった。また毎年カナダが検査しているミルクと同程度だった。
要約
Executive Summary
http://www.inspection.gc.ca/food/chemical-residues-microbiology/chemical-residues/dioxins-and-dioxin-like-compounds/eng/1350528794568/1350528896578
全部で451検体を調べ、すべてから1種類以上のダイオキシンダイオキシン様化合物が検出された。
カナダ食品医薬品規制(Food and Drug Regulations)では魚を除いて塩化ジベンゾパラダイオキシンを含む食品は不純物が混じったものとみなすとしている。しかしこの規制は分析法の大幅な改善を反映していないため執行上に問題がある。この規制は何年も前に設定されたものでヘルスカナダにより時代遅れだと考えられている。ダイオキシンダイオキシン様化合物は環境中に普遍的に存在し検出方法は年々高感度になるため、「ゼロトレランス」は現実的ではなくカナダやカナダの貿易相手国には採用されていない。この調査の結果はEUの規制値を超えるものはなく、EU規制値より遙かに低い。この調査で検出された量のダイオキシンダイオキシン様化合物はカナダ人の総暴露量に大きな寄与はなくヒト健康上の懸念とはならない。フォローアップは必要ない。