食品安全情報blog過去記事

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論文等

  • 緑茶およびグリーンコーヒー抽出物を加えたことによるイーストペストリー揚げ製品の性質に与える影響

Influence of addition of green tea and green coffee extracts on the properties of fine yeast pastry fried products
Grażyna Budryn
Food Research International Volume 50, Issue 1, January 2013, Pages 149–160
イーストドーナッツの生地に抗酸化物質である緑茶抽出物やグリーンコーヒー抽出物を加えた場合の脂肪の質やアクリルアミド含量や抗酸化活性について調べた。アクリルアミド含量は量と種類により減ったり増えたりしている。(それほど単純ではない。むしろ入ってない方が良さそうに見える)

  • 世界の紅茶の摂取と重要な健康指標との関連:地域相関研究

Relationships between black tea consumption and key health indicators in the world: an ecological study
Ariel Beresniak et al.,
BMJ Open2012;2:e000648
http://bmjopen.bmj.com/content/2/6/e000648.short
紅茶の摂取量と呼吸器疾患、感染症、がん、心血管系疾患、糖尿病の頻度データを世界レベルで比較した
関連があったのは紅茶の摂取量の多さと糖尿病の頻度の低さ。
(中国や韓国はほとんど紅茶を飲まないし米国も日本より少ない。おもしろいけど微妙)

  • 神話を打ち砕く:満月は心理的問題を増加させない

A myth debunked: The full moon does not increase the incidence of psychological problems
19-Nov-2012
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2012-11/ul-amd111912.php
一般の人が信じているのとは違って月の満ち欠けと心理的問題の頻度に関連はない。General Hospital Psychiatryに発表された論文。2005年3月から2008年4月までの間にモントリオールのSacré-Coeur Hospital と Hôtel-Dieu de Lévisの救急室にきた患者を評価した。特に医学的問題がないのに胸の痛みを訴えた771人を調べ、これらの患者の中に相当数のパニック発作や不安、気分障害、自殺願望などがあることを見いだした。太陰暦を用いて月の満ち欠けと患者の数を調べ関連はないことを明らかにした。例外として下弦の月last lunar quarterの不安疾患が32%少ないというのがあったが、これはなんらかの別の要因による可能性がある。どちらにせよ満月や新月の心理状態への影響はみられなかった。