食品安全情報blog過去記事

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市販の乳幼児用食品中のダイオキシン(PCDD/Fs)とダイオキシン様PCB(DL-PCBs)の存在についての科学的意見

Scientific Opinion on the presence of dioxins (PCDD/Fs) and dioxin-like PCBs (DL-PCBs) in commercially available foods for infants and young children
EFSA Journal 2012;10(12):2983 [28 pp.].
13 December 2012
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2983.htm
EFSAはBfRから新しいEUの最大規制値(ML)が乳幼児のPCDD/FsとDL-PCBsの食事暴露量を減らすのに十分かどうかについて評価を求められた。CONTAMパネルはこの年齢集団の暴露量に与える新しいMLの影響を評価した。ヨーロッパ13か国から2003-2011年の間の516検体のデータを用いて評価した。全てのデータは現在の乳幼児用食品のML以下であり(ダイオキシンについては0.1 pg WHO2005-TEQ/g w.w. 、ダイオキシンとDL-PCBsの合計については 0.2 pg WHO2005-TEQ/g w.w.)、従って現在のMLは該当する食品中のダイオキシンとDL-PCBsの濃度を下げるインセンティブにはならないと結論した。報告されたデータからは経時的傾向はわからず、特に数検体しかデータがない乳幼児用食品の代表的検体の濃度についてのデータが必要である。