食品安全情報blog過去記事

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世界の疾患負荷 2010研究

Global Burden of Disease 2010 study
13 December 2012
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2012/global_burden_disease_20121213/en/index.html
WHOはGBD2010のデータ収集と方法論的革新を歓迎する。

  • Lancet エディトリアル

GBD 2010:疾患、傷害、リスクを理解する
GBD 2010: understanding disease, injury, and risk
Volume 380, Issue 9859, 15 December 2012–4 January 2013, Pages 2053–2054
Lancetにとって画期的な出来事であるGlobal Burden of Disease Study 2010 (GBD 2010)の発表によせて。
50か国302機関の486人の科学者の共同作業で世界の現在と将来の健康についての有せ印順位を理解するための重要な発表を行った。
主な発見は何か?最初に、2010年に5280万人が死亡したものの(1990年は4650万人だった)、集団の健康は大きく改善した。男女の平均寿命は延び、死亡者の多くは70才以上である。HIVマラリアの負荷は減少している。5才以下で死亡する子どもは減った。感染症のコントロールは進んでいる。世界の一部ではがんや心疾患による早期死亡予防に進歩があった。
しかし希望に満ちた描写は新しい脅威と古い脅威に脅かされている。大きな格差が残る地域がある。2010年の結核マラリアによる脂肪は120万人と推定されている。がんによる死亡は800万人である。4人に1人は心疾患または脳卒中で死亡している。130万人が糖尿病で死亡している。交通事故による死亡が約50%増えた。疾患のリスク要因として最大のものは高血圧で、次にタバコ、アルコール、貧しい食生活である。世界の健康にとって新しいそして無視されてきた優先順位の高い集団がヤングアダルトである:GBD 2010ではヤングアダルト、特に男性が、これまでの評価より遙かに多く死亡していることを見いだした。しかし最も苦難な大陸はアフリカのままである。アフリカでは、母親、新生児、子どもの死亡率と多くのワクチンで予防できる及びその他の伝染性疾患が緊急課題のままである。
GBD 2010はさらに例えば精神疾患や薬物使用、骨格筋疾患、糖尿病、慢性呼吸器疾患、貧血、視覚や聴覚喪失による障害にも焦点を当てている。病気や怪我による障害は保健システム全体にとってますます重要になる。より多くの人々が、より多くの疾患を抱えてより長く生きることになる。

というわけで
Volume 380, Issue 9859 Pages 2053-2260 (15 December 2012–4 January 2013)
を参照するように
インタラクティブな図やグラフはここから
http://www.healthmetricsandevaluation.org/gbd/visualizations/regional
英語圏の健康カテゴリのニュースにはこれがたくさん出てくるが日本ではあまり報道されていないようなのが不思議。たとえばこんな感じで世界で最も健康寿命が長い国として日本が取り上げられているのに。
Revealed: The top 10 healthiest and unhealthiest countries
December 14, 2012
http://www.news.com.au/news/revealed-the-top-ten-healthiest-and-unhealthiest-countries/story-fnejlrpu-1226537060761