食品安全情報blog過去記事

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リスクと決定について透明であること

Being transparent about risk and decisions
Posted by Andrew Wadge on 12 December 2012
http://blogs.food.gov.uk/science/entry/being_transparent_about_risk_and
私はEUの食品安全性における決定に一貫したリスク評価の使用と透明性を確保するためにどうするかを検討したHoAの報告書の発表を歓迎しそれに同意する。
報告書から引用すると:
「意志決定の際のリスク評価の透明な利用のための重要な基本原則は明確で、既に「政府が採用するための食品安全リスク分析のコーデックス作業原則(2007)」に設定され、広く支持されている。リスク評価とリスク管理に関係する全ての機関にとっての課題は、これらの原則が一貫して透明性をもって適用され、最終決定が適切にコミュニケートされることである。基本的課題は、リスク管理の根拠とそれに用いた情報と解析が明確で理論的で正当であるために、リスク管理者がリスク評価プロセスと同様の透明性と厳密さを意志決定プロセスに採用するための方法開発と促進である。
この報告書は国の機関がリスク管理の枠組みの開発と使用についての経験を共有することを勧め、欧州委員会EUレベルでそのような枠組みを開発することについて加盟国と議論を始めることを求めている。
もちろん、リスク管理法決定の際に消費者や社会的懸念、企業や革新への影響のようなその他の要因を考慮することは正当である。しかしリスクについての助言から離れた決定をする場合には、「科学的不確実性」や「予防原則」のようなあいまいな言い逃れをするのではなく、その理由を説明しなければならない。」
FSAはこの報告書の作成にベルギー、ドイツ、オランダ、ノルウェースウェーデンの国の機関の共同研究者と一緒に協力した。今度は行動計画を作り履行を支援する。
個別の事例ではどれだけ上手にできるかは様々であろうが、リスク評価を適切に使い決定の根拠をより明確に説明することは良いことだ、ということに我々全てが合意できることを望む。そしてこの助言を実行するための作業におけるさらなる議論を楽しみにしている。