食品安全情報blog過去記事

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JAMAから

  • エネルギードリンク

Energy Drinks
Janet M. Torpy, MD; Edward H. Livingston, MD
JAMA. 2012;():1. doi:10.1001/jama.2012.170614.
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1487122
エネルギードリンクと呼ばれる飲料が、特に若者に人気である。JAMAの2013年1月16日号はエネルギードリンクに関連する有害影響についての2つの論文を掲載する。
このページに各種飲料のカフェインの量とエネルギードリンクに良く含まれる成分の表などがある

  • 視点:エネルギードリンクとカフェインに関連する有害影響

Energy Drinks and Caffeine-Related Adverse Effects
Kent A. Sepkowitz, MD
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1487123
カフェインの毒性については、血中濃度で80 μg/mLは致死的であるがこの濃度になるための摂取量はよくわからない。短時間で3-10gのカフェインを食べると死亡するかもしれない。アルコールはカフェインの半減期を延ばす。

  • 視点:アルコールと混ぜたエネルギードリンクのリスク

Risks of Energy Drinks Mixed With Alcohol
Jonathan Howland, PhD, MPH; Damaris J. Rohsenow, PhD
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1487124
エネルギードリンクは積極的革新的マーケティングで数十億ドル市場になっていて、10代の若者の31%、18-あるいは24才の34-51%が定期的に飲んでいる。アルコールと混ぜたエネルギードリンク(AMED)がポピュラーになってきていて、大学生の56%が過去一ヶ月間にアルコールとエネルギードリンクを混ぜたと回答している。AMEDの有害影響については情報が不足しているが、アルコールによる有害影響をカフェインが予防すると信じて飲むのは間違いである。

Iodine Supplementation During Pregnancy and Lactation
Alex Stagnaro-Green et al.,
JAMA. 2012;308(23):2463-2464
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1486839
米国人女性はヨウ素不足気味である。妊娠中や授乳中のヨウ素摂取量として200-300 microg/dが勧められている。妊娠中のヨウ素摂取量の上限は500-1100microg/dとされる。

Association Between World Trade Center Exposure and Excess Cancer Risk
Jiehui Li et al.,
JAMA. 2012;308(23):2479-2488
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=1486831
結論としては有意な関連はみられない