食品安全情報blog過去記事

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菓子、トランス脂肪気にせずお召し上がりください! 

栄養政策課/栄養機能研究チーム2012.12.24
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=19353&cmd=v
‘12年度トランス脂肪含量実態調査結果発表
食品医薬品安全庁は ‘12年国内流通お菓子類中トランス脂肪含量を調査した結果、1回提供基準量(30g)あたりのトランス脂肪平均含有量は ’05年(0.7g)に比べて 93% 減り0.05gと非常に低い水準だったと発表した。
この実態調査は ‘05年から推進されたトランス脂肪低減化事業の一環で実施されたもので, ‘12年国内流通中のお菓子類 147製品のトランス脂肪及び飽和脂肪含量を測定してトランス脂肪低減化の程度を確認するためのものである。
○ お菓子類の 1回提供基準量(30g)あたりのトランス脂肪平均含量は 0.05gで, ‘05年 0.7gに比べて 93%減った.

  • お菓子類中でビスケット類のトランス脂肪含有量は ‘05年 0.9g、’12年 0.05gで 94% 低い。チョコレート加工品が 1.0gから 0.07gで 93%, スナック類は 0.3gから0.04gで 87%と大幅に低くなった.

○ また, 全体の調査対象中99%(146個)が 1回提供基準量(30g) あたりのトランス脂肪含量が 0.2g 未満だったし, 0.5gを超える製品は一つもなかった。
※ 1回提供量あたりトランス脂肪が 0.2g 未満の場合 0gと表示できる(アメリカは 0.5g未満を0gと表示) - トランス脂肪 0.2g 未満の製品の割合は ‘05年度 36%だったが ’12年度 99%に増加した.
一方, トランス脂肪の代わりに飽和脂肪の使用が増加する懸念があったが、今回調査の結果国産お菓子類の飽和脂肪平均含量は 3.4gでトランス脂肪低減化政策推進当時の ‘05年 3.6gと同様の水準であった。
現在 WHOと韓国人栄養摂取基準によってトランス脂肪摂取量を一日摂取熱量の 1%を越えないように勧告している.
大人男性の場合一日 2,500Kcal の場合トランス脂肪 2.8g 以下, 大人女性の場合 2,000Kcalで 2.2g 以下に制限して, 満 1-2歳は 1.1g, 満 3-5歳は 1.6gを超えないようにする.
また食品購買時にも栄養成分表示事項をよく見てトランス脂肪含有量が少ない食品を購買するようにする.
食品医薬品安全庁はこのようなトランス脂肪含量低減化成功要因は技術開発及び製造工程改善支援、食品業社のトランス脂肪自主低減化、トランス脂肪の栄養表示対象義務化(‘07年 12月) などと説明した。
○ またトランス脂肪摂取主犯に名指しされたフライドポテトについては、揚げ油の変更及び原料冷凍じゃがいも変更など業界の努力と競争でトランス脂肪含量低減化成功を牽引した。
※ フライドポテトのトランス脂肪含量(100g 基準) : 2.9g('05年) → 0.1g('07年)
これは世界でも最も早くトランス脂肪低減化に成功したものである。
食品医薬品安全庁は今後ともトランス脂肪と飽和脂肪の含量を減らすために製菓・製パン店などに実態調査を拡大し、産業技術サポートなどを通して持続的に産業と協力して行く方針である。
(トランス脂肪が0.7gから0.05gになったからといって飽和脂肪や健康に影響があるとは思えないのだが。99%トランス脂肪ゼロ表示の状態ならもはや表示には意味がないのでは・・)