食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他ニュース等

  • 詐欺師ブログの著者が外に出て打ち明ける

ScienceInsider
Fraudster Blog Author Outed and Comes Clean
by Jennifer Couzin-Frankel on 3 January 2013
http://news.sciencemag.org/scienceinsider/2013/01/fraudster-blog-author-outed-and-.html?ref=hp
人気のある、科学論文の画像操作を見つけるとするウェブサイトwww.science-fraud.orgの匿名の著者が正体を発表した。ニューヨークのロチェスター大学医学部の心筋のミトコンドリア機能を研究している40才の准教授Paul Brookesである。これまでこのサイトで300以上の論文の500以上の問題のある画像を掲載してきたが、有名な科学者の詐欺疑惑を追及したことで法律家から脅迫を受けている。

  • 展望:社会科学

科学、ニューメディア、公衆
Science, New Media, and the Public
Science 4 January 2013: Vol. 339 no. 6115 pp. 40-41
Dominique Brossard, Dietram A. Scheufele
米国人のインターネットユーザーの10人中9人は情報を探すのにサーチエンジンを使い、60%の米国人は特定の科学については主な情報源はインターネットである。伝統メディアの科学報道が特定の高学歴の人たちに向けて作られているためにいろいろなバックグラウンドの人たちに向けた情報はインターネットが提供している形になっている。
オンライン情報環境については、懸念すべき傾向としてサーチエンジンアルゴリズムによる自己補強スパイラルにより結果的に狭い範囲の情報しか得られないこと、Web 2.0 の意図せぬ影響として記事についたコメントのトーン(口調)だけで記事が記述している技術への聴衆の態度が変わることなどを挙げている。記事の内容に関係のない無礼なコメントがあるだけで記事の記述した技術のリスクに対する賛成・反対の見解が分極化する。
(自分の知らない単語や概念は検索しようがないので検索で得られる情報はいつも偏っている、という問題とソーシャルメディアでの言葉遣いという問題。)

  • 安全性調査が研究室のリスクを明らかにする

Natureニュース
Safety survey reveals lab risks
02 January 2013
http://www.nature.com/news/safety-survey-reveals-lab-risks-1.12121
研究者の労働環境での態度や実践に関する最初の国際調査の初期結果から、科学者は自分たちの実験室の安全製について間違って安心している。
約2400人の科学者の約86%が彼らの実験室を安全な労働環境だと信じているが、実験動物にかまれることから化学物質の吸入にいたるまでほぼ半分が怪我の経験があり、多くの人がたった一人になることがあり、怪我を報告していない事例が多く特別なハザードに対する安全性の訓練がない。英国と米国でも違いがある。
(日本も概ね企業より大学が劣悪な環境で・・)

  • オーストラリア予防接種ネットワークは名称変更を命令される

ニューサウスウェールズ公正取引局
Australian Vaccination Network ordered to change its name
15 December 2012
http://www.fairtrading.nsw.gov.au/About_us/News_and_events/Media_releases/2012_media_releases/20121215_australian_vaccination_network.html
Anthony Roberts公正取引大臣は、オーストラリア予防接種ネットワークAustralian Vaccination Network(AVN)に対し、反ワクチン運動をしている団体でありその名称が実態を反映していないため誤解を招くとして名称の変更を命じる。2013年2月21日までに新しい名称を登録しなければ団体の登録は抹消される
(この団体の情報が偏っていることを明確に指摘している。日本にもこういう団体あるよ。しかもオーストラリアではメディアなどからもこの団体の情報の偏りについて懸念が提示されているとあるのに日本では偏った情報をメディアが喜んで流しているよね?)

FactsAboutHerbalife.com
ヘッジファンド投資家Bill Ackmanが作成したサイト
ディストリビューターは必ず儲かると言われて必要以上に高価な製品を購入するが、実際には利益が出るのは1000人に1人であることなどを解説。

ABCニュース
Class action widens over unsafe iodine in soy milk
http://www.abc.net.au/news/2013-01-04/class-action-widens-over-iodine-laced-soy-milk/4452772
オーストラリアの販売業者Spiral Foodsを相手にして始まった訴訟が日本の製造業者Marusan-aiと輸出業者Musoも訴訟相手にする。彼らは製品に高濃度のヨウ素が含まれることを知っていたのに何もしなかった。少なくとも3回、顧客からヨウ素濃度についての懸念が提示されていた。ヨウ素は昆布由来。
集団訴訟には600人以上が参加している。
(日本の食品が世界一安全などと大した根拠もなく主張している人たちは他人事だと思わないように。安全性を担保するのは科学であって思いこみではない。昆布関連健康食品で健康被害って国内にもあるでしょうに。)

なおオーストラリアは熱波で山火事警報
Towns at risk as Tasmania is scorched
http://www.theaustralian.com.au/news/nation/searing-heat-puts-nation-on-edge-with-high-fire-warnings-issued-for-many-states/story-e6frg6nf-1226547552054
気温は40℃を超える日が7日続いた

海は有毒クラゲirukandjiが大発生
Swimmers warned about deadly jellyfish
http://www.brisbanetimes.com.au/queensland/swimmers-warned-about-deadly-jellyfish-20130104-2c89j.html