食品安全情報blog過去記事

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加工肉の誤表示調査報告書についてのCoveney TD大臣の声明

Statement by Minister Coveney TD on the Department's Report into Mislabelling of Processed Meat Investigation
Thursday, 14 March 2013
http://www.fsai.ie/news_centre/DAFM_statement_14032013.html
農業食料海洋省は2か月前の1月14日に、FSAIからCo MonaghanのSilvercrest工場で製造されてTescoが販売していたビーフバーガー1検体から29%のウマDNAが検出されたという情報を初めて受け取った。この知見により肉の真正性調査が始まった。この調査は最初はFSAIと農業食料海洋省の獣医監視団によるものだったが、省の特別調査ユニットとアイルランド警察犯罪捜査局も参加し拡大した。
アイルランドでの牛肉製品のウマDNA混入発見は他国出の調査につながり、ヨーロッパ全体に誤表示問題があることがわかった。さらにEU以外でも発見され一部のグローバル企業や国際的食品ブランドに影響する世界的問題になった。
本日アイルランドの件についての公的調査の報告書を発表する。
私は主に3つの主要分野について提案するが、その前に消費者の信頼が最も十四杖あることを強調したい。食品のサプライチェーンのどの分野に置いても消費者の信頼無しには未来はない。全ての関係者が安全で質の高い食品が販売されることを確保する責任がある。
調査の結果
ポーランド産冷凍ビーフと表示されていたものにウマDNAが検出された。このウマ肉混入がアイルランドで起こったという根拠はなく国の外での問題が明確に示唆されたため欧州警察と他の担当部署に情報を提供した。ポーランドとの直接取引のようだった。
Silvercrest と Rangeland Meatsでは彼らが意図的にウマ肉を購入したり使用したりしていた、あるいは表示を替えていたという根拠はなかった。
B&F Meatsはチェコ共和国への限られた量のウマ肉輸出の誤表示に関与していた。同社は騙す意図はなかったと主張しているが間違った表示についてはまだ検討中である。
EUの対応
EUは全域で牛肉製品のウマDNA検査とウマの屠体のフェニルブタゾン検査計画を設定した。それらの結果は4月中旬に発表されるであろう。
国の対応
EUの計画に加えて、FSAIと農業食料海洋省は牛肉製品のウマ肉混入とフェニルブタゾンの検査を行う。
確認された問題と今後の対応
調査は継続するがこの報告書は重大な問題と今後の対応について指摘している。
一つは食品の真正性検査の必要性について。さらに食品のサプライチェーンの複雑さが明らかになったことから、全ての中間取扱業者を食品事業者として登録することを決意した。最後にウマのトレーサビリティについて。全体として我々の調査ではアイルランドで違法なウマ肉の混入が行われたという根拠は発見できなかったが、ウマの同定やコントロール手法を見なおす必要がある。BSEに対応して整備されたウシのシステム同様のものが必要であろう。
報告書
Equine DNA & Mislabelling of Processed Beef Investigation Report March 2013
http://www.fsai.ie/uploadedFiles/Enforcement_and_Audit/Horse_Meat/Equine-DNA-DAFM-March-2013.pdf